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aikoのココがすごい!個人的に好きな曲を語ろうの巻【Agent Grow Advent Calendar 2024:19日目】

この記事はAgent Grow Advent Calendar 2024 19日目の記事です。

 はじめに             

はじめまして!あらしと申します。
今回初めて記事を担当したのですが、
どうせなら私の大好きなものを全力で語ろうと思いまして、
aikoの曲の素晴らしさについて個人的解釈満載で語ろうと思います!
aikoが好きな人も、あまり聴いたことがない人も、
aikoの曲を聴くきっかけになっていただけるとうれしいです!
早速ですが、私の大好きな3曲に絞って、aikoの魅力をお伝えできればと思います。

 4月の雨             

     

この曲は記念すべき30枚目の両A面シングルで、
しっとりとしたバラードとなっております。
どんなイメージからこのタイトルになったのか、
私なりに紐解いて行きたいと思います!

 4月の雨
 ゆっくり肌を濡らす知らせ
 あなたもどこかで同じ時を生きている

「あなた」はもう一緒にいないけど、大切だった人だったのかなと推測されます。
嫌いな人だったら同じ時を生きているなんて言いませんもんね。
あの人は元気かな?何してるのかな?
そんなことをふと考えてしまうような人について
雨が教えてくれるという表現が素敵ですよね。

2番では、こんな歌詞があります。

 空の色に負けぬようにと
 あなたが描く夢が好きだった

こんな表現思い付きますか??

空に浮かぶ雲を見つめていると、雲が何かの形に見えてくる、
みたいなことってあると思います。
そんなふうに「あなた」が持っている夢を空にイメージすると、
くっきり見えるようなはっきりとした夢なのかなと思いました。
目標に向かってまっすぐな人って尊敬できますよね。
このちょっとしたフレーズで世界観が広がっていく感じが、aikoの凄さだと思います!

Cメロではさらにこう綴っています。

 きっとあなたはきっとあなたは
 あなたを超える日が来る
 そんなあなたをそんなあなたを
 今でも想っています

「あたし」の隣にはもう「あなた」はいないけど、
きっと夢に向かってどんどん前に進んでいるんだろうな、
というかなり大人な歌詞ですよね。
こんなふうに想える人がいるのも素敵ですし、
こんなふうに想えることも素敵だと思います。
もう会えなくて切ないとかではなく、出会えたことへの感謝や、
大切な人を想う優しさにあふれた曲で、タイトルの4月の雨もピッタリですよね。
4月は出会いの季節でもあり、別れの季節でもあります。
自分自身も新たな一歩を踏み出そうとするとき、
夢に向かって頑張っている大切な人を思い浮かべる、
そんなイメージを思い浮かべさせる素敵なタイトルです。
ぜひ、聴いてみてください!

 青空               

   

この曲は39枚目シングルの表題曲になります。
いきなりですが、みなさんは青空と聞くとどのようなイメージを持たれますか?
私は新曲のタイトルが青空って聞いたとき、
どんな明るい曲が来るのかなーとワクワクしていたのですが、
実際聴いてみたときにさすがaikoだなーと思いました。
冒頭の歌詞はこちらです。

 触れてはいけない手を
 重ねてはいけない唇を
 あぁ知ってしまった
 あぁ知ってしまったんだ

???ってなりますよね笑
ただ、前奏はめちゃくちゃキャッチーなんです。
これがTHE・aikoですね。
有名な曲で言うと「キラキラ」や「シアワセ」も、タイトルや曲調は明るいのですが、
歌詞は超絶ハッピーという感じではないんですよね。
よく「幸せすぎて辛い」と言う人がいますが、自分が良い状況であればあるほど
先々を不安視してしまうのは人間らしいというか、
aikoの性格がにじみ出ているなと思います。

さて、この曲がなぜ「青空」というタイトルなのかを紐解くために、
歌詞の中で空という言葉が入っている部分をみてみたいと思います。

まずは一番サビ。

 ボーッとした目の先に歪んだ青い空

せっかくの青空なのにあんまりはっきり見えていないんですよね。
むしろ向き合いたくない感じも出ています。

最後のサビではこのように表現しています。

 ボーッとした目の先に歪んで見えてる
 本当は涙で見えないただの空

涙で見えていなかったんですね。
しかも青い空ではなく、ただの空に変わっています。

歌詞の冒頭部分とあわせると、禁断の恋が終わったしまったのかなと想像されます。
そんなときに雲一つない青空を見たとすると、憂鬱になる気持ちもわかりますよね。
こんなときに晴れやがって!みたいな笑
青い空からただの空に変わったのも、色がなくなっていることから、
本人からは色味のない空に見えていたのかもしれませんね。

それを象徴している歌詞がこの曲での最後の「空」です。

 あたしの薄ら汚れた空

自分の空は薄ら汚れていると表現しているので、雲一つない青空とは正反対ですよね。
本当は薄ら汚れた空のような気持ちであることを前面に伝えたいけど、
タイトルを「青空」にすることで際立たせているのが素晴らしいですよね。
散歩中やドライブ中にこの曲を聴きながら、ふと青空を見上げてみてください。
あなたの今の気持ちではどんな空に見えましたか?

 自転車              

 

この曲は10枚目のアルバム『時のシルエット』の最後に収録されていて、
私が一番好きな曲です。
aikoのアルバムの最後の曲は神曲が多いので、
それについても語りたいのですがまたの機会に。。。笑

この曲を好きになったのは、
タイトルに自転車とつけるの凄すぎないか??と心を奪われてしまったからです。
実は自転車という言葉はラスサビしか出てきません。
この曲の素晴らしいところは、
ラスサビまで全部聴いたあともう1回始めから聞いてみると、
そういうことだったんだ!という発見があるところです。

まずはこの曲の世界観を表すフレーズはこちらです。

 明日あなたはあたしの事をどう思っていてくれるだろう

大切な人が今日も明日も私のことをどう思っているのか
不安でたまらないという気持ちを表した、いかにもaikoらしい曲です。

「あたし」が「あなた」のことを好きな気持ちが強いのかなと思うのですが、
2番サビでは急展開があります。

 心の中にポツンとあった
 優しい気持ちに背中を向けて
 あなたの右手振り解いた
 こんな自分をいつ許せるだろう

大切な人の手を振り解いたというのは別れを意味すると思います。
何があったんだ?と気になるようなフレーズですが、
ラスサビでこの曲の世界観がキュッとまとまります。

 あなたが決めたさようならは
 当分あたしを苦しめるかも
 知らない明日がやって来る事
 こんなにも辛いなんて

この歌詞から、「あたし」が別れを切り出したのではなく、
「あなた」が切り出したということがわかるので、
「あたし」が「あなた」の右手を振り解いたのは、別れを告げられ、
強がってその別れを受け入れてしまった自分を後悔していたと推測されます。
この曲のベースとなるのは
「明日あなたはあたしの事をどう思っていてくれるだろう」
というフレーズでしたが、ラスサビでは
「知らない明日がやって来る事」というフレーズに変わっています。
あなたがいない世界って一体どんな感じなんだろうという不安、
いざ体感したときの辛さがひしひしと伝わってきます。
ただ、ここからがaikoの凄いところです。
最後の歌詞はこちら。

 長い坂を自転車こいで
 またあなたがやって来そうで
 こんなに好きな人に逢えた事は
 とても大きな出来事

自転車出てきました!
自転車は「あなた」のもので、いつも「あたし」の家に来てくれていたんですね。
しかも長い坂をわざわざ上って来てくれていたんだなと微笑ましい気持ちにもなります。
「またあなたがやって来そうで」というのが切ないですよね。
自転車を切ないものの描写として使うなんて、天才すぎませんか??

この曲の締めくくりにはあなたとの出逢いを大きな出来事と表現していて、
未練だけではない出逢いへの感謝の気持ちも伝わってきて、終わり方も素晴らしい。。。
あの人と出逢わなければよかったではなく、
出逢えたことは自分にとって大きな出来事だったと言えるのはカッコいいですよね。
そんな人間に私はなりたいです。

最後にこの曲の冒頭部分を紹介します。

 さっき小さな音が聞こえた
 外はまだきっと寒い
 朝の白い空を見上げて
 ゆっくりあなたを想う

小さな音とは何でしょうか。
最初聞いたときは全くわかりませんでしたが、ラスサビを聴いてからだと、
何となく想像できますよね。なんて切ない、、、
ここはいろんな解釈があると思うので言及はしませんが、
私がこの曲を好きになった理由が少しでもわかっていただけるとうれしいです。

 おわりに              

いかがでしたでしょうか?
今回は私の大好きな3曲に絞って、個人的解釈を存分に語らせていただきました。
まだまだ素敵な曲がたくさんあるので、最後に私なりのプレイリストも載せておきます。
聴くときの参考にしていただければと思います!
もしかしたらaikoにも目を通してもらったときのために一言。
 aikoの曲で何度も救われてきました。これからも大切に聴かせていただきます!!!
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

My PlayList
 青空
 磁石
 シアワセ
 くちびる
 冷たい嘘
 4月の雨
 もっと
 ストロー
 だから
 自転車

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