富士ヒルクライム2024に参加してきました
『なぜ、あなたは山に登るのですか?』という問いに
『そこに山があるからだ』と答えたのは、20世紀のイギリスの登山家、ジョージ・マロリー1。
山には、人を惹きつけてやまない魅力があるのでしょうね。
ということで(?)、偉大な先輩に続けとばかりに、富士山を登ってきました!自転車🚲で!
富士ヒルクライムとは?
富士ヒルクライムは自転車イベントのひとつで、富士山の麓から五合目2までを自転車で駆け上がります。
毎年、6月の初め頃に開催されているようで、今年は6/2(日)に開催されました。
走行距離にして約25km、獲得標高3は1,270m!
プロのロードレーサーも招待選手として参加し、真剣勝負も行われますが
一般枠の参加も開かれており、約8,000人が参加して、それぞれのベストタイムを目指していきます。
昨年、AGのメンバーが出場したよ!というお知らせをキャッチして
自分もチャレンジしてみたくなり、イベントの参加受付開始日にさっそくエントリーしました💪
事前練習編
無事にエントリー出来たは良いものの、イベントをしっかり楽しむには
事前の準備が大切ですね。
富士ヒルにエントリーした、AGのメンバー達で
筑波山やヤビツ峠など、何回かの練習を重ねて
気分と実力を高めていきました⛰️
(社内の皆様には、社員総会のお楽しみパートで何回か話題に上がりましたね)
今回の富士ヒルクライムに向け、AGからは複数名の参加予定者が居ましたが
自分以外の皆さんは、プロライダーが乗っている自転車と同じ形状のロードバイク。
かたや自分は、ホビーライダーが乗るようなクロスバイク。
皆さんに遅れをとってはイカン!と、合同練習以外にもソロでヤビツ峠を何回か登ったり
箱根の山越えをして、脚を仕上げていきました🦵
前日編
富士ヒルクライムは早朝からスタートとなるため、前日に会場受付があります。
受付を済ませたあとは、会場で開催されているサイクルEXPOを回って
出走者全員の名前が書かれたパネルを見に行ったり、当日の補給食を調達したり
変わりやすい山の天気に備えて4、レインウェアを調達したりしました。
イベント当日の下山時に備えて、ゴールの五合目に荷物を運んでおいてもらえるのですが
走行中に体が冷えて動かなくなるのが心配だったので、最後まで悩み続けて
結局は防寒着を預けず、手持ちのバッグに入れて出走することに決めました5。
サイクルEXPOはお昼頃まで周り、山梨名物のほうとうを食べて
明日に備えるべく、各自が泊まる宿に向かって解散。
自分は民宿にお世話になり、富士ヒルクライム参加者と相部屋になったので
イベントの話で少し盛り上がったあと、早めにグッスリ眠りました💤6
当日編
いよいよ迎えたイベント当日!
睡眠をバッチリ取ったおかげで、身体のコンディションは最高です💪
身支度を終え、民宿を出て、スタート地点の富士北麓公園までは
荷物を背負って6kmほど自走で集合です。
前日の好天とうってかわって、当日のスタート地点は厚い雲と霧に覆われていました。
混雑を避けるため、スタートは30分ごとにグループが区切られ
さらにその中でも、100〜200名ごとに3分ほどの間隔を挟んで出走していきます。
一斉にスタートを切る地点は混雑していることもあり、そこから1kmほど進んだ
スバルラインの料金所付近で、ゴールまでのタイム計測が始まる
アクチュアルスタートを迎えました。ここからがいよいよ本番…!
コースレイアウトを見ると、どうやら斜度の高い区間は前半が多めのようで
体感としても、やはり1合目、2合目を越えていくまでがキツめだった印象でした。
自分は給水用のボトルを落としかけ、脚と車体で挟んで事なきを得ましたが
ところどころで装備品が落ちているのを見かけて、出走者同士で
「落とし物があるよー!」と、声やハンドサインで注意を促しあっていました。
基本的には、約25kmのコースがほぼ全て登りっぱなしなので、ペダルを止めて
脚を休める暇がありません。
3合目を迎えるあたりで、だいぶ息が上がっていましたが
なんと厚い雲に覆われていた天気が、この辺で良くなってきて
ついに晴れ間が見え始めました!
下がりかけていたテンションが再び上がって、元気も出てきました🦵
※スピードが上がる訳ではありません
4合目の手前にある大沢駐車場では、地元の太鼓の演奏による応援もあり
疲れを隠せない身体を押し上げてくれる力をいただきました🥁
最後に待ち構える斜度の厳しい区間に、1km限定の最速タイムを競う
「山岳スプリット賞」の区間もあったのですが、このあたりは心を無にして
マイペースで漕ぎ抜けていきました。7
山岳スプリット区間を抜けると、このコース全体でも珍しい平坦区間の登場です!
上級ライダー達は、40km/hを超えるスピードでスパートを掛けていき
自分も何とか残る力で、30km/h程度は出せたはず…!
そして、ゴール直前に最後の仕上げとばかりに用意された、短くもしっかりした坂を駆け上がって
ようやく待望のゴール!
周りには無謀(?)と思われていた、クロスバイクでの参加となりましたが、どうにかやり切りました🎉
ゴール直後は空っぽの体力と、酸素の薄さと、無事に登り切った充実感で
無駄にハイテンションになっていましたが、実はヒルクライムはここで終わりではないんですよね。
ゴールの後に待っているのは、ダウンヒル(下り坂)です。
タイムとも完走記録とも関係はありませんが、帰路のほうがある意味大変だったりします。
防寒着を着込み、疲れ切った体にもう一度鞭を打って、
気温1桁の山頂から30km/h以上のスピードで、登ってきた道を
1時間近くも集団走行で降りていきます。8
長い長い下り坂を終えて、スタート地点に戻ってくると
計測証と、完走者向けの記念品(フィニッシャーリング)が貰えました!
…そして、急変しやすい山の天気らしく、雨がポツポツ→ザーザーと降ってきて
AGの他の参加者の帰還を待つあいだに、スタート地点はすっかり水浸しに。
地元・吉田のうどんで体を温めつつ、雨を凌いで待つこと暫し。
AGメンバー揃って無事に完走、帰還できました!9
来年にむけて
イベントに参加するまでは、こんな高度を一度に登り切ったことはなく
完走できるかドキドキしていましたが、ゴールしたその日のうちに
『次はブロンズ10を目指したい…!』という気分になってきました。
富士ヒルクライムは参加者のレベルが幅広いので、ガチでタイムを争うも良し、
富士の山麓の景色を眺めながら、完走を目標にするも良し、色々な楽しみ方ができそうです。
来年はもっと参加者が増えて、Team AGが更に盛り上がりますように!
- 邦訳は複数パターンあるそうです ↩︎
- 山梨県側にある「スバルライン」という有料道路を貸し切って登っていきます ↩︎
- スタートからゴールまでの間に、垂直方向に登った合計の高さです ↩︎
- 前日の昼間は20℃近くあったのですが、当日は約5℃で山頂のゴールを迎えると聞いて震えましたね😱 ↩︎
- 結局、登坂中は体が温まったままだったので、下りスタートまで防寒着の出番はありませんでしたが、転ばぬ先の杖ということで ↩︎
- 19時前に寝るのなんていつ以来だろう…? ↩︎
- 自分のクロスバイクには前のギアが3段あるのですが、一番軽いギアを使わず、2段目でずっと漕いでいたあたり、すでに判断力はゴールしていたのかもしれません ↩︎
- ダウンヒル中はさすがに写真を撮れませんでした。。。 ↩︎
- ダウンヒル後に聞いた話ですが、自走で帰還が心配な人はバスが使えたのだとか。自分以外のAGの3人は復路バス利用でした ↩︎
- フィニッシュタイムが1時間半を切ると「ブロンズ」という認定があり、フィニッシャーリングの色も変わります。その上には更にシルバー、ゴールド、プラチナという超人向けの認定もあります ↩︎