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デブサミウーマン参加レポ【Agent Grow Advent Calendar 2022:16日目】

この記事は AgentGrow AdventCalendar2022 16日目の記事です?

2022年11月2日に「Women Developers Summit 2022(オンライン開催)」
通称デブサミウーマンに参加してきました?

社内のSlackで参加表明をしたところ「それ気になってたやつ!」とのお声をいただいたのと、
「良い話聞いた」だけで終わるのはもったいないと感じたため、気づきのアウトプットも兼ねて執筆チャレンジさせていただきます?

「Women Developers Summit」とは

「Developers Summit」からスピンオフして2021年に誕生した、
女性ITエンジニアが主役のカンファレンスです。

以下、開催趣旨より抜粋

テクノロジー業界にはまだ男女比に大きな開きがあり、女性のITエンジニアはロールモデルとなる存在や安心して学びあえる仲間が得られにくいという状況にあります。

ITエンジニアとして活躍し続けたい女性を応援し、ロールモデルとなる方、組織を超えて同じ悩みを抱える方との出会いを創出することで、多様な方がテクノロジーについて学び楽しむことができる世の中を目指します。

勉強会やカンファレンスは数多く開催されているものの、参加者や登壇者は圧倒的に男性が多く
なんとなく手を挙げづらい・勇気がでない…etc

そんなケースも見受けられる中、登壇者をすべて女性ITエンジニア(「自分は女性である」と思っているすべての方)とすることで女性が発表する機会をつくり、一歩踏み出す後押しをする。

そんな「女性エンジニアの学びと活躍を応援するカンファレンス」。うん!素敵だ?
事前申込み者数は800人を超え、去年を上回る注目度だったそうです?

視聴セッション

女性が主役といっても女性特有の何かをテーマにしないといけないわけではありません。
「開発プロセス」「プロダクト開発」「エンジニアの組織」「エンジニアの生き方」などなど、本家デブサミと同様さまざまなカテゴリにわたる全18セッションがA・Bトラックに分かれて発表されました。
私は視聴したのは下記セッションです(その他セッションはタイムテーブルを参照)

テーマ 登壇者
A-1 [エンジニアの生き方]
好きなことをキャリアにつなげる
岩尾 エマはるか[Google]
A-2 [エンジニアの生き方]
開発エンジニアから​ ITコンサルタントになるために​必要な3つのこと​
惠 英里奈[Modis]/倉田 麻理子[Modis]
B-3  [エンジニアの組織]
オンコールチームのベストプラクティス
Mandi Walls[PagerDuty]
B-4 [アプリケーション開発]
セキュリティ技術者として大切にしていること、攻めと守り、仕組みづくりの視点から
越智 郁[freee]
B-5 [開発プロセス]
運用業務とスクラムは本当に組み合わせにくいのか?運用業務が大半を占めるプロダクト開発での試行錯誤
中井 菜子[ヤフー]
A-6 [公募][エンジニア組織]
スクラムマスターが「チームのお母さん」にならないための方法
西野 香織[ニフティ]
B-7 [エンジニア組織]
3人のエンジニアが語る「チーフエンジニア」という働き方
髙嶋 葵[ウエディングパーク]/永井 美波[ウエディングパーク]/若宮 奈々[ウエディングパーク]/【ファシリテーター】野村 吏璃星[ウエディングパーク]
B-9 [公募][エンジニアの生き方]
プログラミング未経験のエンジニア女子が、アウトプット頑張ったら設計わかるようになれちゃった話
加美川 真由子[デンソークリエイト]
B-10 [公募][エンジニアの生き方]
私たちは何ができる? ジェンダーギャップに向き合うコミュニティとして考える、多様性への第一歩
宮内 あかり[GG Voice & Action]/高木 里穂[CreatorsStudio]/りさきゃん[yancanfm]/【モデレーター】近藤 佑子[翔泳社]

普段の仕事では直接的に携わることがないカテゴリ(私の場合開発系カテゴリ)が聴けるのも
こういったイベントの醍醐味。「自分には関係ない」ではなく「どんなお話なんだろう???」と
好奇心を持って聴くと新鮮でおもしろかったです。

参加しようと思った背景

IT業界の女性比率は2~3割程度と言われていますが、私個人としては妊娠がわかる前までは働く上で性別を気にするような機会はなく、まわりの男性と同じように働いていたという自覚がありました。
ところが出産を経て育休復帰してからは、それまで想像しきれていなかった「仕事(キャリア)」「育児」「ライフイベント」の兼ね合いに悩まされることになります?

子供を産むと決めたのも、育児休暇を1年取得すると決めたのも自分なのに

  • 技術職ゆえの丸1年休んだことによる猛烈な「置いていかれていた⁉」感
  • 育児の関係で時間外業務がほぼできなくなってしまった(融通が利きにくい)後ろめたさ
  • 授かりものとはいえあまりにも計画通りにいかないライフイベントとそれに付随するキャリアプラン1)当時転職を強く希望していたものの、一般的に存在する「入社1年以内は育休取得できない規定」で実行タイミングが掴めないジレンマ
    ※紆余曲折ありましたが、その後無事転職できました??

出産は女性にしかできない素晴らしい体験だし、子供はもちろん可愛い!
けれど、仕事で活躍し続けたい女性にとっては大きな悩みのキッカケになりうるのだと知りました。

そんな状況で目に入ってきたのが、去年初開催されたデブサミウーマンでした。
自分が深く悩んだからこそ抱いた「他のみんなはどうしてるんだろう??」という強い興味関心。
そして夫が単身赴任して以降ワンオペで仕事家事育児をこなす日々の中で、
いつの間にか狭くなっていたように感じた思考の枠組みを打破したいという気持ち。

  • 年齢問わず、同じ女性エンジニアの方々がチャレンジしている姿をみてパワーをもらおう!
  • いちエンジニアとして、普段の業務では触れない情報を取り入れて視野や知見を広げてみよう!

そんな想いから自然と参加ボタンを押したのでした。
ここ1年、私がイベント登壇やメンターのチャレンジ、仕事環境を大きく変える決断ができたのは、
デブサミウーマンで勇気をもらえたことが影響しているかも?
だから今年も開催されて嬉しかったし、ワクワクした気持ちで参加させていただきました。

印象に残った言葉たち

全体を通して響いたのは「エンジニアの生き方」カテゴリでした(去年もそうだったな~)。
その中から、個人的に背中を押された言葉たちをご紹介します2)注:個人的な解釈で意訳も混ざっていると思います

1回で正解にたどり着かなくてよい。好きなことに少しでも近づけるように行動し続ける。
やりたいことを周りに伝える。言うとチャンスが巡ってくる。困ってるときは助けを求めよう。

The Best Time Is Now
努力は必要だけど、何かを始めるのに遅すぎることはない。
「これに興味がある」「これがしたい」を大切に。

自分と全く同じ境遇の人はいない。
ロールモデルは「こんな可能性もある」「そんなやり方もあるのか」と気づきを得るキッカケ。
共通点が多くて共感できるとより参考になる。もし身近にいたら話しかけてみよう!
(岩尾 エマはるかさん)

私の場合、2回目の育休でまた1年休む可能性があることを考えて「今のうちに早く成長しなきゃ」「回り道することなく価値あるキャリアを積んでおかねば」というような焦りが少なからずありました。
不足感を補うためではなく、「今」の自分を肯定して希望を持った未来への1歩を重ねていこう。
そんな風に想えた「The Best Time Is Now」、立ち止まったら思い出したい素敵な言葉です?

ロールモデルについては当たり前のことかもしれませんが、自分と全く同じ境遇の人はいない、そのとおりなんですよね。私にも「この人がロールモデルだ!」と思えるような特定の人物はいません。
けれど、様々な事例やお話を聴く中で「ここは共感できるな~」というポイントがあるとスッと自分の中に入ってくるものがある。わかる。そんなエッセンスを集めて自分なりの答えを探っていくものなのかな、と今は思っています。

技術提供だけではなくお客様先の問題解決を行う。
結果だけ見ると華やかに見えるが最初は「そんなことしなくていい」から入った。
地味で泥臭いことでも地道にコツコツ最後までやり続けた。
(惠 英里奈さん)

コンサルに関するお話の中で響いた言葉。
活躍されている方々を見るとつい華やかな印象を持ちがちですが、そこに至るまでの道のりには水面下での努力が詰まっているのですよね。「成功の秘訣は、当たり前のことを特別熱心に、しかも徹底的にやり続けることである」なんて言葉も思い出しました(言うのは簡単、背筋が伸びる)。
諦めずに最後までやり続けたことで成果を手にしたエピソードに勇気づけられました。

献身の方向性を間違えない。自分がいなきゃ…という欲望からの脱却。
誰しも頼られると嬉しいし自分の価値を感じたいが、
自分がいなきゃ困る状態はチームにとして健全ではない。

(西野 香織さん)

スクラムマスターについてのお話でしたが、私にも(育休復帰して働く時間が減ってから)「必要とされる(いなきゃ困る)存在でいる」ことにフォーカスしすぎていた時期があったことを思い出し、いちプレイヤーからチーム全体に視野を広げる大切さを改めて認識しました。

技術を伸ばす+事業を成長させるためのプロダクト視点。
自分の成長と組織の成長を重ねる。
(ウエディングパークのみなさん)

自分が成長することが会社の成長にも繋がり、ひいては世の中のためにもなる。
そんな一貫性と大義名分を様々な意思決定の土台に置けたら強いですよね。
ちなみに私は今の会社のビジョンに共感して入社し、自分の中のビジョンと重ねることで沸き上がるパワーを感じております?❤️‍?

できないままではいられない、いたくない!
学習してもアウトプットしなかったら時間と共に忘れ去っていた。
頑張ったらちょっと成果が出る、の積み重ねで折れない心が身についた。

アウトプット超大事。
(加美川 真由子さん)

あれだけ頑張って勉強したのに時間が経つと思い出せない、説明できない(つまり理解できていない⁉)
すごく共感してしまいました。ついついインプットばかりになってしまって、セミナーに参加しても「良い話聞いた」で終わったり(メモとって満足して見返さなかったり)、勉強頑張って資格取得したけど業務で携わらない部分はどんどん忘れてしまったり。

インプットだけではいけないと気づき、試行錯誤しながら様々なアウトプットを重ね技術者として成長していく等身大のエピソードでした。加美川さんの行動力と諦めない気持ち、そしてアウトプットの大切さがすごく伝わりました。

私もコミュニティなど環境の力を借りてアウトプットする機会(文字だったりシェア/スピーチだったり)を作るよう意識はしていますが、もっともっとだな~という自己評価が起きました。
人間は忘れる生き物ですが、せっかく覚えたのに忘れちゃうのはやっぱりもったいないって思っちゃう。
アウトプットするには事前準備が必要でちょっと負荷もかかったりして、自分でやると決めたくせに後悔…なんて経験何回かありますが、終わったあとは大抵「やってよかった」になるんですよね。
私のアウトプットは非技術系ばかりなので、来年は技術系にも挑戦してみようと思いました…!
※このブログ執筆はとても良いアウトプットの機会になりました~?

日本はジェンダーギャップ指数が116位/146ヵ国
今のままだと日本はジェンダーギャップ解消まで136年かかる

ジェンダーギャップが解消した世界は、
それぞれがちょっと居心地が悪い部分もあるかもしれないけど刺激的な世界。
多様性がベースにあることで心理的安全性をもって発言・議論ができる。

身近にやってる人がいると「私もやってみよう」という気持ちが起きやすい。
自分が行動を起こすことでハードルを下げる。
(ジェンダーギャップに向き合うコミュニティ運営のみなさん)

なかなか衝撃的な数字から始まりました(自分のみならず子供、孫世代まで解消しない⁉3)よって本気で解消を目指すなら大胆な施策も必要と言われているそうです
アメリカから登壇されている方もいて、グローバルな視点からもお話も聞くことができました。

最初のほうにも書きましたが、私は若手の頃は特に性別による差を感じていませんでしたが、子供が産まれてから(ジェンダー関係ない要素もありますが)「いろいろ大変だなぁ」と感じることが増えました。

近年働く女性が増えてきていますが、年齢層でいえばいわゆる「若手」がまだ大きな割合を占めているのではないかと思います。多様性の意識は徐々に高まってきていると思うので、彼女たちが今後ライフイベントなど生活に変化が生まれた時でも、周囲の方と協力して活き活きと過ごせる(活き活きと過ごす人が多い)日本になったらいいな~と、自分の体験と重ねつつ感じました?

最後に

ななんと今回、一部セッションのアーカイブ動画や講演資料がこちらに公開されているようです?
興味がある方はぜひ覗いてみてくださいね4)要会員登録(無料)?

デブサミウーマンは、ITエンジニアとして活躍し続けたい女性の背中を優しく押してくれる素敵なイベントでした。悩みや葛藤から完全に解放されることはないのかもしれないけど、自分の選択を信じて、与えられたステージで活き活きと働く女性が増えていったら嬉しいし、私もそう在りたいと思っています。
そして自分が活躍の幅を広げることで、後身の女性に何か少しでもプラスの働きができたら嬉しいと心から願っています?

おまけ

エージェントグローには「外部セミナー/勉強会参加支援」という福利厚生があります。
外部セミナーや勉強会等への参加にかかる費用の一部、または全部を会社が負担してくださり、且つその時間分は出勤扱いとなります。

費用については今回無料でしたが、去年は転職前の会社で有給休暇を取得して参加したので
大切な有休が減らない&出勤扱いにしていただけたことは個人的にとーっても嬉しかったし、
ありがたい制度だなぁと思いました(^^)

最後まで読んでくださった方はありがとうございました?

注訳はこちら

注訳はこちら
1 当時転職を強く希望していたものの、一般的に存在する「入社1年以内は育休取得できない規定」で実行タイミングが掴めないジレンマ
2 注:個人的な解釈で意訳も混ざっていると思います
3 よって本気で解消を目指すなら大胆な施策も必要と言われているそうです
4 要会員登録(無料)
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