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保護猫を迎えるにあたって【Agent Grow Advent Calendar 2021:24日目】


この記事は Agent Grow Advent Calendar 2021 24日目の記事です。

Agent Growのアドベントカレンダーをご覧の皆さま、北の国からこんにちは。
たった二日ほどで雪がかなり積もってしまい戦々恐々しております。
私自身は今年の2月末に引っ越して来た新参者なのでこれから雪の洗礼を覚悟して過ごしたいと思います。

 

さて雪の話はこれくらいで、

10月半ばに家族が増えるという一大イベントがあり、今回はその話も交えて保護猫・保護犬について自分なりにまとめてみました。
猫・犬を迎えるか考えている方の、また迎える予定のない方も今後のより良い人生の選択肢として「保健所」「保護団体」をご一考頂けましたら幸いです。
(注:所々親バカが混じります)

襲われる飼い主

家に来た子たちについて

この度 お迎えした子たちはすべて保健所から引き取ったのですが、きっかけはSNSでたまたま見かけた飼い主募集の情報でした。

キジトラの子で目に炎症ができており、募集期限は残り1週間未満という状態でした。

目に病気がある子なので、人によっては少々衝撃のある画像かもしれません。(▶詳細をクリックすることで画像を確認できます。)

 

現在二人暮らしなのですが、同居人も自分も実家で動物の飼育経験があり、前々から犬か猫をお迎えしたいと話しておりました。
そんな矢先にこちらの情報を見つけ、期限がかなり近いこともあり二人で相談の上、すぐに保健所のほうに連絡しました。

(また、この連絡直後に保健所のホームページを覗いてみると、なんと猫が増えており…もともと寂しくないように2匹はお迎えしたいと考えていたこともあり、家計的に無理がないレベル(最悪人間はもやし生活)でお迎えできるだけ…とキジトラの子+2匹お迎えすることになりました。)

目がよく見えない中、車での移動。

 

お迎え直後のお三方

そんなこんなでふわふわしたやんちゃな家族が急に増えた中、何とか無理なく暮らしております。
来た当初からこの子たちが癒しになっており、また一つ仕事を頑張る理由が増えました。

みんなすくすく育っており、つい2か月前までは片手で収まるくらい小さい子猫だったのに、気が付けば両手でも重い3倍サイズに……。

最近みんなでご飯タイムはじめました

寝てる間に別の猫に代わっているのではないかと思うほど見違えて大きくなってくれています。

使用している猫グッズ

現在、使用している猫のお世話グッズ・おもちゃを参考までに紹介しようと思います。
(どこで購入したかうろ覚えの物はざっくりとした説明になってしまいます。m(_ _)m)

  • トイレ:仔猫なのでセリアの収納ボックスを現在使用中
    ※もう少し大きくなったら猫用の大きめの物に置き換える予定です。
    (トイレスコップも同じくセリア産)
  • 猫砂:LION ニオイをとる砂
    いろいろ試してみましたが、鉱物系の猫砂が良く固まり、掃除しやすくおすすめです!
  • 猫用毛布:ダイソー ブランケット
    たまに咥えてトコトコ移動させています。
  • 猫用ベッド:ペットショップの小さめの物
    最近では猫に比べて小さくなってきたので、配置場所によっては少し大きめでもいいかもしれません。
  • ご飯皿、水飲み皿:セリアの小皿を使用
    予備も含め複数枚買っておくと忙しいときに便利です!
  • ゲージ:リッチェル たためるペットサークル
    小さな仔猫のうちはちょうどよく、持ち運びや掃除もしやすく感じました。
    成長しても外出時にゲージに居てほしい場合は、これとは別または最初から大きめのゲージを購入された方が良いと思います。
  • キャリー:アイリスオーヤマ キャリー MPC-450
    小物収納スペースに診察券などを入れておくと便利です。
  • おすすめおもちゃ:

いろいろ上げてしまうときりがないのでこのあたりで…、次のお話に移らせていただきます。

 

保健所から飼うメリット・デメリット

まず保健所から新しく迎え入れる際のメリット・デメリットからお話していきます。
近くの保健所で一週間後や、もしかしたら明日や本日までの期限となってしまっている命があるかもしれません。
その子たちを新しい家族として迎え入れる選択肢をどうかご一考お願い致します。

メリット

なんといっても第一にその命が救われるということです。

我が家の場合もそうでしたが、HPに掲載されている子たちはやむを得ない理由で命の期限が付けられています。
定期的に保健所などの情報を確認していると、昨日までは0匹だった所が今日は10匹も掲載されており期限は一週間後…などといったこともあります。
特に出産期の8~10月は沢山の猫が一気に保護されるケースが多々あります。
少しでも多く救えたらと思います。
今回、我が家で引き取った子たちは譲渡の際、終生飼育するという誓約書を記入したりの事務手続きのみで費用はかかりませんでした。
しかし、譲渡費用がかからないからメリットなわけではなく、デメリットでお話しする病院代などで大きく費用としてはかかってくるので、家族が協力的かどうか、愛情的にも経済的にも終生一緒に暮らしていけるかをよくお考えいただくのが変わらず大事になってきます。

保健所によって、譲渡費用が発生したりと変動があるかと思いますので、ご希望される際は保健所の方にご確認ください。
予約が必要にはなりますが、猫ちゃんやワンちゃんの様子を見学することもできるので、会いに行ったら必ずお迎えしなければ…というわけではないので良ければ会いに行くだけでもしていただけると出会いが増えていいかと思います。

 

デメリット

感染症や持病がある子が居る為、先住猫・犬との対面を医師と相談する必要がある。

野生や多頭飼育崩壊現場から保護されるのがほとんどで、そういった場合 衛生面があまりよろしくなく、お家にすでに犬猫がいる場合や兄弟でない子を同時に引き取る際などは、通院し感染症や寄生虫の検査を完了し獣医師の許可が下りたうえで対面させるのが最善と思われ、それまで部屋やトイレ、飲み水を分けるなど、その分 手間や期間がかかってしまいます。
(私の家に迎えた子のように)猫風邪などの感染症が原因で、目に炎症が起き視力が著しく低下してしまうことや、重症になると失明や身体の一部がケガ・または欠損してしまう子なども稀に居るかと思います。
しかし、ペットショップから迎えたとしても持病やどこかの内臓が弱いといった可能性は0ではありません
それを踏まえるとあまり大きなデメリットはないように感じます

参考になるかはわかりませんが、うちの子の目の症状のbefore/after画像を下記 ▶詳細 をクリックすることで確認できます。
点眼薬のおかげでbeforeの段階よりも角膜の濁りと炎症が落ち着き、当初より綺麗にはなりましたが、
慢性的になっているため瞬膜などが癒着して取れず、良くは見えていない状態です。(それでも元気に走り回って遊んでいます。)

おめめbefore

おめめafter

 

人馴れしていない子が居る場合がある。

人に慣れていない子たちはお家で過ごす時間の経過とともに慣れていくパターンがほとんどですが、最初は軍手や厚手の手袋を着用の上で触れた方が無難かと思います。
うちの子もみんな来たばかりのころはシャーシャー威嚇と猫パンチを連発しており、手袋をしないと手が付けられませんでしたが、今では近づいただけでしっぽをそらせてゴロゴロ甘えてくれます。(かわいい!!)
しかし、中々人間には慣れず、孤高な子も居るかと思うので見守っていただけたらと思います。

平日しかお迎えできない

保健所は通常平日17.18時頃までしか対応していないため、仕事をしている方であれば一番の障害になるかもしれません。
もし近隣に、代理でお迎えしてくれる保護団体があれば相談してみるのも手かもしれません。
ただし、誓約書が必要となるため代理人で良いかは事前に保健所に確認が必要になるかと思います。
もしかすると事前にFAXなどで書類を受け取り、代わりに提出してもらうことで譲渡してもらえる可能性もあるかと思います。

 

保護団体から飼うメリット・デメリット

次に保護団体から新しく迎え入れる際のメリット・デメリットをお話していきます。
保健所との違いとして本当にざっくり説明しますと、保健所は期限のある行政組織、保護団体は期限はないが保護できる数に限りがある非営利組織といった認識かと思います。

保健所と異なり命の期限はないためそこは安心ですが、何年も家族がいない子が沢山います。
そういった子たちに新しい家族として愛情をそそぐ選択肢もどうかご一考お願い致します。

メリット

人馴れしている子がほとんど。

職員の方がお世話されていたり、保護猫・保護犬カフェの場合はお客さんと接している子が多く、人馴れしている子がほとんどです。

病院へ行く手間がなくなる場合がある。

団体で保護してから避妊・去勢を行った子や、病気を治療中の子の場合、保護してからかかった医療費などをお迎えの際に支払う必要がある場合が多いです。
しかし、どちらにしても必要な金額であり、むしろ病院に連れていき獣医師の診察結果などを教えてくれるため、その手間がなくなると考え、メリットとさせていただきました。

トライアル期間が使用可能な場合がある。

先住猫・犬との相性や、飼い主との相性などを確認するトライアル期間を利用できる場合があります。

デメリット

男性の一人暮らしや、収入が安定していない方はお断りされる場合がある。

統計的に見てしっかりと責任もって終生家族でいてくれない場合が多いようでこういった制約があるようです。

感染症や持病がある子が居る。

こちらも保健所と同じく、保護前の環境があまりよろしくない場合が多く、
お家にすでに犬猫がいる場合などは、通院して獣医師の許可が下りたうえで対面させるのが最善と思われます。
しかし、前述のとおりペットショップから迎えたとしても持病やどこかの内臓が弱いといった可能性は0ではありません
それを踏まえると同じくあまり大きなデメリットはないように感じます

 

ペットショップから飼うメリット・デメリット

ペットショップからなら安心と考えがちですが、意外と想定と異なる場合が多いようです。
また、当然ですがペットショップからお迎えするとしても保健所・保護団体からお迎えするのと同等の覚悟は必要になります。

メリット

衛生面が管理されている。

綺麗にされている場合がほとんどです。
人が管理している以上 完璧ではなく、また動物も生き物なので100%はありえませんが、持病などの可能性は低く、感染症はほぼないと思われます。
(過去には持病があったから返品したいと言い出した人もいるようです……)

人馴れしている。

ショーケースなどで人間は見慣れているのでしょう。
私もたまに覗いたりしますが、「遊んで!遊んで!」という反応か「なんだ外の人間か…」という反応がほとんどで、怯える子は見たことがありません。
こちらには無愛想な子も店員さんには甘えんぼの場合がほとんどで、見ていて癒されます。

デメリット

若い子がほとんど。

仔猫・仔犬は小さくて可愛い。そう思うのは当然だと思います。(私もそう思います。)
しかし、成猫・成犬に比べて身体が小さい分、こまめにご飯を必要としたり、好奇心の塊なので目が離せません。
(ゲージに入れておくにしても目が届く範囲にゲージを置き、不審な動作に気が付いたら確認する必要があります。)
また、大人に比べて免疫が成長しきっていない分、突然病気や最悪死んでしまう可能性も十分あります。

成猫・成犬は残ってしまった場合、最悪保健所へ行ってしまう。

あまり考えたくないですが、大きくなってしまった子たちは不人気になってしまう場合がほとんどです。
値段もその分 安くなるのがほとんどですが、あまりお迎えされているように見えず、猫グッズを買いに行くたびに同じ子を見かけてしまいます。

お金がかかる。

命を買う以上、相応の対価があるのは必然ですが、そのお金以外に様々な必要グッズ代やご飯代が上乗せされてくる形になります。
また、ペットショップから迎えたとしても病院に行くことは必要になるので病院代もかかります。

身近な保護活動(SNSや保護猫カフェなど)

SNS

身近な保護活動としてTwitterなどのSNSでその地域の保健所や保護団体の情報を発信する人が増えております。
今回私の方でお迎えしたきっかけもTwitterで回ってきた情報でした。
皆さんのお住いの地域の情報を発信されているアカウントもあるかもしれませんので、良ければ 「〇〇(地域名) 里親」などのワードでお調べいただければ幸いです。

保護猫カフェ(保護犬カフェ)

保護団体などで保護した猫・犬を猫カフェの従業員として導入し、普通の猫カフェと同じように営業、お客さんと相性が良さそうな子はトライアル可能といった施設が増えております。
「〇〇(地域名) 保護猫カフェ」などのキーワードで検索するとヒットし、比較的敷居も低いかと思いますので、良ければそちらから伺ってみるもの一つの手かと思います。

もし「金銭面で余裕はあるが現状迎えられない」「今すぐにでも何かしたい」など、もしありましたら、
Amazonが保護猫・保護犬カフェの支援サイトを作成しており、こちらから簡単に各施設の支援ができるので良ければ覗くだけでも…。
お家を待っている猫ちゃん・ワンちゃんのサンタさんにもなれます!!

まとめ

いろいろおすすめさせていただいた上で恐縮ですが、「余裕があるなら飼ってほしい」と訴えているわけではありません。

以前から「飼ってみたら想像と違ったから捨てた・保健所(保護団体)に引き取ってほしい」と言った身勝手な声は一定数居たようですが、コロナ禍さらに多くなっていると聞きます。
(在宅の寂しさから飼おうとする人が増えた関係です……。)
動物なので勿論きちんとお手入れしてあげないと匂いもしますし、排泄もします。 全ての子が人間に寄り添って懐いてくれるわけでもありません。
大事にしているものや、家の壁紙を壊されたり…大変なことの方が多いかもしれません。
そして何より、恐らくは多くの子が私たちよりも先にその生涯を終える子がほとんどだと思います。
可愛いだけではお世話できないことばかりですが、きっと帰るのを楽しみにさせてくれたり、気づいたらグッツ探しをしていたり…楽しい日々にしてくれると思います。

猫や犬は長生きすれば20年近く生きられます。人間の子供が成人して家を出る事を考えればある意味、命を預かると言う意味でも同じぐらいの責任が伴うものかもしれません。
当然、必要な資金や色々な苦労は人間の子供の方が大きくなると思い、苦労が同等と考えているわけではありません。
しかし、人間が食べれるものが動物にとっては猛毒になるというのは良くあり、種族の違いによる気遣いなど別の側面の苦労はあると考えています。
(チョコレートやネギ科の植物がダメなのは有名ですが、アボカドやシナモンなども猛毒になり、鳥などはアボカドを調理している部屋に居ただけで即死してしまった事例もあります。)

ペットショップが悪いと思っているわけではありません。店員さんは精一杯動物たちのお世話をされていると思いますし、命を扱うと言うのはそれだけでとても重荷になる仕事だと思います。
保護猫も譲渡費用が掛からないのをいいことに、虐待や皮を剝ぐために引き取る人間などが居ることも現実です。

どこからお迎えするのが正解、というわけではありません。
ただ、親や兄弟、仲間とはぐれ、知らない人に捕まり今もまだ薄暗い部屋で期限を待つばかりの命を救える可能性があるならと、今回書かせていただきました。
新しい家族をお迎えする際にペットショップ以外の選択肢として、身近な施設や保護活動されている方が居ることをご一考頂ければ幸いです。
保護犬、保護猫を中心にお話ししましたが、全ての動物たちが幸せに暮らしていけることを祈っております。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

参考リンク

北海道 しっぽの会

(Twitter)北海道*保健所*里親募集

東京都動物愛護相談センター

大阪府 新しい飼い主さんを募集中の猫たち(動物愛護管理センター)
Instagram

福岡市動物愛護センター わんにゃんよかネット

ペットのおうち

保護猫カフェ(Google検索)

里親募集(Twitter検索)

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{ この記事を書いた人 }

清水 啓太

山梨生まれ、エンジニアとしては東京育ち、現在は北海道に住む人間。

ゲームやアニメが好きなインドア派の上、最近完全在宅勤務の為、運動不足でお腹に肉が付き始め内心焦るが中々運動できない日々。

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