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(個人史的)SESの見える風景【Agent Grow Advent Calendar 2021:13日目】

この記事は Agent Grow Advent Calendar 2021 13日目の記事です。

どうも、2gouです。こんにちは。

今年もアドベントカレンダーやるよ、ということでなんとなく手を上げてはみたものの、特に書くことがないです。( ´▽`)アハハハハノヽノヽノ \ / \ / \

ただいちおうSESエンジニアとしてかれこれ6,7年続けてきた中で、ひょっとしたら誰かの役に立たなくもない経験や学びがあったかもしれないので、今回はいろいろ振り返りつつだらだら書いていこうかと思います。

たぶんITエンジニア(or SES)初心者さん向けな内容になる気がします。

適切なリンクを貼ったり写真をきれいに配したりするのが面倒くさいあまり得意ではないので、質素目になっちゃいますがご勘弁を。

それでは参りましょう。

個人史的SESのメリット・デメリット

7年前くらいに東京に出てきた時、最初にお世話になった会社が初めてのSES企業でした。

当時の私は本当にSESナニソレオイシイノ状態だったので、入社後研修と並行してまたすぐ現場面談、というのが衝撃で泣きそうになりました。(面談大嫌い_(:3 」∠))

ただまあ現場に入っちゃえば自社で仕事してるのと同じなので、すぐに慣れましたけどね。_:(´ཀ`」 ∠):ゲフ

いまだに面談はすこぶる苦手ですが、SESならではなイイコトもあるので、なんとか続いてます。

そんな個人的SESのメリット・デメリットは以下。

メリット:

  1. いろんな現場で多様な仕事に携われる(SES企業の方針による)
  2. 現場がマッチしなければ転職せずに新しい現場に切り替えられる(SES企業の方針による)
  3. 契約単価が上がれば給与に還元される(SES企業の方針による)
  4. 待遇の改善を要求できる(SES企業の方針&技術者のスキルによる)

デメリット:

  1. ひとつの技術や業務知識を使い続けるのが難しい(SES企業の方針&技術者のスキルによる)
  2. プロジェクト期間の終了や縮小で強制的に現場が変更される(面談が発生する!(((( ;゚Д゚))))
  3. 現場での頑張りが自社での評価に繋がりづらい(商流や現場の状況による)
  4. 現場が変わるたびに各種事務手続きが発生する

エージェントグロー(以下、AG)は個人史上二度目に就職したSES企業ですが、上記メリットの部分が概ね満たせているのでかなり居心地がいいです。
前職は3のところがいまいちクリアじゃなかったのですが、AGはちゃんと教えてくれるので安心感もあります(ステマ)。

デメリットはまあ依然としてデメリットなんですが、飽き性な私にとっては必要経費みたいなものだと考えてます。このへんの感覚は人によりますよね。

個人史的SESあるある①

これは完全に私の体験談なんで、ひょっとして同業者の共感が得られないかもしれないですが、「へー、そんなこともあるのね」くらいにおつまみ感覚で聞き流していただけますと幸いです。

※お世話になっております各社ご担当者様につきましては、万が一御目に触れた際には苦笑いしながら大目に見てやっていただけますと幸甚です。

入館証が届かない

当然のことながら、現場が変わるたびに我々は新人扱いとなります。(技術的なアレではなく、メンバーとして)

もろもろの契約手続きから、PCの環境構築、ごあいさつ(苦手!)、現場ごとのルールの理解、セキュリティ研修などなど、毎回やるわけです。

そんな中、どうして……こんなことに……ッッ。といつも思うのが「入館証届かない問題」です。

いまではだいたいどの現場へ行ってもセキュリティ的なアレで入館証なり入室カードが配られるかと思います。

それが入場日になっても届かない、というやつです。個人的には結構高確率で遭遇します。

ありがちなのは……、

  • 毎朝プロパーさんを電話で呼び出す(なんか申し訳ない)
  • トイレに行くたび、プロパーさんにカードを借りる(とても気まずい)
  • プロパーさん不在のタイミングで、うっかり部屋を出て締め出される(誰もいない廊下にひとりぼっち)

みたいな感じですね。

各種作業用アカウントが未発行

これもよくあるんですけど、アカウントが未発行なのでメールが見れなかったり、作業環境が構築できなかったりするやつです。

まあしかたないよね、これでも読んで勉強しといてよ、とリーダーもその時は漫然と構えてるんですが、プロジェクト開始が遅れてしまうもののXデイは変わらないというデスワーク開始フラグ(心臓を捧げよ!)だったりします。

作業PCが届かない

同上。最近は「リモートワーク用PC家に届かない問題」とかも発生しているようです。

後日サ◯タさんなり日本◯便さんがデスワークと一緒に届けてくれますのでご安心ください。

仕事がない

何を言ってるんだ、君は、寝言は寝てから言い給え、と思われるかもしれませんが、あるのですよ……。

これもあとから理不尽な作業が降ってくるパターンと、本当になにもなくてプロジェクトが縮小され追い出される予定より早めの退場になるパターンとがあります。

個人史的SESあるある②

ここまで私の愚痴体験談にお付き合いいただきありがとうございました。

なんだか現場環境の陰の部分ばかりアレしちゃったので、我々エンジニアのやらかし&構造的あるあるについてもちょっと触れていこうと思います。(結局陰の部分)

入館証がなくなった

よく聞く現場トラブルランキング常連の「入館証がなくなった」ですね。

やっと出会えたと思ったら、今度は紛失されてしまう。入館証の運命には心より同情します。

IT系上位試験の「情報セキュリティスペシャリスト試験」が「情報処理安全確保支援士試験」にアップデートされたりと、国家レベルで対策が進められているITセキュリティですが、どれだけ強固なシステムを構築したとしても鍵を握るのは結局人間だったりします。

「酔ってなくした」が割合多いのですが、最近はリモートワークで、家の中でなくした、まちがって捨てちゃったなど新種のパターンも増えつつあります。

特にリモートだと入場時しか使わなかったりするので、長いテレワーク生活の中で存在ごと忘却されちゃったりします。

そういうこともあるよね、なんですが、昨今はこれで一発退場という話もよく耳にします。企業間の信頼関係にも傷が入りますし、SNSなどでのうっかり発言しかり、罪のハードルに対して罰が過剰なので気をつけたいところですね。

SESエンジニアに求められるもの

これはもうSESとか以前なんですが、ちゃんと仕事してなかったり無断欠勤したり嘘ついたのがバレたりしたら当然現場をクビになります。

自社社員としてはまだ籍がある(正社員はクビになりづらい)のですが、現場をクビになっちゃうとSESエンジニアとしてはレーゾン・デートルがアレなわけです。

SESの現場では一緒に働いていた人が翌月から突然いなくなったり、入れ替わりに新しい人が増えたりというのが割合頻繁に起きます。

別に悪いことはしていないのだけど能力が足りないから切られる、ということもあったりします。

一方で現場によっては他社エンジニアがお客さん扱いに近い場合もあり、それにかこつけて怠けようという私のような不届き者がいたりいなかったりするわけです。

そんな感じでSESエンジニアにはより一層のスキルとセルフマネジメント能力、高めの倫理性が求められます。

帰属意識が低下する

基本的にはずっと現場に出っぱなしなので、だんだん自分が自社の社員であるという自覚が薄れてきます。
特に最近はコロナ禍で懇親会もなく、ときどき事務的なことで営業と話をするくらいな人も少なくないのじゃないでしょうか。

また、現場でどれだけ評価されても、プロジェクトが終わればまた新しい現場で信用を積み重ねていく必要がありますし、自社のメンバーは自分が現場で具体的に何をしているのかまでは知ることができません。

逆に自社でウケが良かったとしても、面談が苦手だったり、スキルアンマッチな現場に入ったりすると心地よいエンジニアライフを送ることは難しくなります。

なので同じ仲間と一緒に会社のメンバーとして成長していきたい系の人にはSESという業態はあまり向いてないかもしれません。

逆に、そういう暑苦しいのは苦手、飲み会よりプライベート、会社との関係はそこそこにQOL重視、という独立型の人はマッチするでしょう。

いろんな働き方がある(AGの場合)

AGではやろうと思えば比較的短いスパンでいろんな現場を経験することができますし、相性が良ければ同じ現場に長く居座り続けることもできます。

実際入社してからずっと同じ現場の人もいますし、スキルアップ&単価アップのために現場と交渉したり必要に応じて現場を変えていく人もいます。

ずっと同じ現場ならもうその会社に入っちゃえば? という気にもなるかもですし、実際引き抜かれて退職される方もいます。一方で協力会社要員としての立ち位置がちょうどよかったり、AGは比較的社員同士の仲が良かったりもするので、そのまま続けている人が一定数います。

AGは良くも悪くもビュッフェスタイルなので、まだ何がしたいか定まっていない人、自分を試してみたいような人は、いろいろつまんで好みを見つけていく、というのがいいかもですね。

自由と効率

ということでだらだらと書いてきましたが、我ながらSESはデメリットが多いような気がしますね(笑)。

それでも個人的に一番長続きしている職場はダントツでSES業態&AGなのです(ステマ)。

過去、所属会社の開発社員として働いていたときは余分な事務手続きや大嫌いな面談を一切やらなくて済みましたし、自社の仲間と一緒に切磋琢磨しながら仕事に取り組んでいました。

一方で過重労働&サービス残業が常態化していましたし、仕事内容は選べませんし、給料は雀もびっくりして涙も流せないほど低かったです。

心身ともに疲労困憊だった私は自由を求めて退職を決意し、紆余曲折をへて完全成果主義(契約社員)の営業をはじめました。(内実はご想像におまかせ)

自分の裁量でやり方は決められるし、働く時間も成果次第、収入は更に悪化して雀も卒倒するほど少なかったですが、やりがいをもって仕事をしていました。

ただ生活ができない(笑)&いろいろあって辞めました。

そんな過去を振り返りつつ、私にとってSESを続ける一番の理由ってなんだろうねえと考えた時、行き当たったのが自由と効率のバランス、というわけです。

自社開発に所属していたときは余計なことは考えず仕事だけしていればよかったので、とても効率的でした。やるべきことだけに集中できました。その代わり、裁量権はゼロです。不満は受け入れられず、言われたことをやるだけです。

営業のときは基本的に単独プレーだったので、最低限のルールだけ守れば働き方は自由でした。代わりに、労力に対して得られる収入が激減し、生活ができなくなりました。

そういう意味で、私にとってSESはそこそこ自由で、そこそこ効率的なのです。

これは契約先の企業側にとってのメリットでもあります。短期スパンで見れば自社社員を雇ったほうが安くなりますが、プロジェクトの変動に応じて人員を再構成したり、使えない人材を処分するにはSESを利用するほうが好都合だからです。

誰にも束縛されたくない、給料が低くてもリスクがあっても俺は自分のやり方で自由にやるんだ、という人はフリーランスの方がいいでしょうし、無駄なことはやりたくない、やりたいことを探すより、安心して同じ仕事を続けていきたい、という人は自社開発なり受託開発企業が向いてるかもしれません。

私みたいにどっちも欲しいという強欲で優柔不断な人間には、自由と効率のハーフ&ハーフがいまのところちょうどいいみたいです。

今後のSES

偉そうなサブタイトルをつけましたが、全然わかりません。わかるわけがない。

とは言えそこそこ自由でそこそこ効率的なシステムというのは、個人と組織双方のリスクマネジメントな観点から今後も支持され続けるだろうとは思います。

AGでは中小企業で働くITエンジニアの労働環境改善を掲げ、フェアネス方式®(案件選択制度&単価評価制度)を採用しています。

派遣労働というとこれまでは契約する企業側にとって都合のいいもの、というイメージが強かったような気がしますが、最近は人材不足&優秀な人材の獲得競争も激化しているようで、全体の傾向としてWINWINな関係性が構築されつつあるようです。(どこかのエラい人がそのようなことを言っていた気がします)

AGはそうしたムーブメントに先立って見切り発車しっかりと公平な制度を作ろうとしてきました。

たぶんAGがやらなくても環境はゆっくり改善していくとは思うのですが、AGがそれを加速し、一人でも多くの強欲で優柔不断なエンジニアが救い出されることを願っています。

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