「ほっこりアドカレがいつまでも続くと思うなよ」
この記事は Agent Grow Advent Calendar 2019 17日目の記事です。
「アドカレ書きませんか?」
断れば得意のマジックで消さんとばかりに執筆を振ってきたE崎氏(ふ、伏字になってねぇ)
私「なんでもいいんです(ついでになんかあっても責任も)?」
「(なんかあったら責任こみで)いいですよ」
と心意気をかって書かせて頂きます。
どうせならAGのアドカレのハードルの限界を、許容する懐の深さを探ってやろうという挑戦的なものに。
「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。」
深淵に取り込まれた明日、来年以降のアドカレがどうなっても知らない。
【130th SASEBO 2019】
横須賀・呉・佐世保・舞鶴の旧軍港4市こと4大鎮守府。
その内の佐世保と呉が130周年ということもあり、聖地としてあつかわれる「艦隊これくしょん(艦これ)」とコラボイベントが開催されました。
ちなみに4大鎮守府は愛称としてそれぞれ、
呉:呉鎮(くれちん)、佐世保:佐世鎮(させちん)、舞鶴:舞鎮(まいちん)、
横須賀:横鎮(割愛)・・・「折角だから愛称だけでも覚えて帰ってね!」
「我々は佐世保鎮守府に到着しました。これよりリアイベに参戦します」
近場でなかなかこういったイベントがななく機会を伺っていましたが、今年やっと初参戦してきました。リアルイベント系初体験です。
といっても一人は寂しいので同じ福岡メンバーのN村剛さんに同行してもらいました。
佐世保イベントについてですが130周年を前に翌春にもプレイベント的なものが開催されていました。
前回の内容
規模:2日間で2,000人の見込み
催し物
・コンサート
・佐世保バーガーなど地元のお店が10店舗ほど参加
・スタンプラリー(4箇所)
・イベントのためだけのバスアナウンス(ゲーム内のキャラ声優によるもの)
・夜戦(野外イベント)
・物販
といったものでしたが、初日から5,000人の提督(ゲーム内でのプレイヤーの呼称)が押し寄せどこもキャパオーバーをおこし、最終的には2日間で10,000人を超し、佐世保としては大きな反省、課題を残す結果となったものだったとか。
130周年本番の今年の内容は大きく規模拡張。
規模:4日間で20,000人
催し物
・コンサート(前半2日間の3ステージは広瀬香美。後半は声優を交えての和太鼓3ステージと質、回数増し)
・佐世保バーガーなど地元のお店が10→30店舗ほど参加
・スタンプラリー(4→10箇所)
・イベントのためだけのバスアナウンス(ゲーム内のキャラ声優によるもの)
→ラッピングバス追加
・空便ではJALが特典付臨時便を追加
・軍港クルーズ(非コラボながらナレーションがver艦これ)
・夜戦(野外イベント)
・物販
と、前回に比べふた回り、み回りも大きくなっていました。
定員に限りがあるコンサートや軍港クルーズは既に完売でしたが、それ以外のものでも楽しめると踏んでの参戦となりました。
当日のバスの席はN村剛さんの迅速な予約の手配で、イベントアナウンス付きのものが取れました。ダンケ、ダンケ。
ちなみに福岡→佐世保区間では良い時間帯でのラッピングバスはありませんでした。
スタンプラリーで歩きながらコラボ参加店を覗く、あわよくば入ってみる。終ったらゴール地点の物販に並んでみる。おそらく夜戦までいても帰りのバスの時間は大丈夫なのでそれまでは改めてゆっくりと観光するという計画でいくことにしました。
「俺、このスタンプが全部押せたらコラボ店で佐世保バーガーたべるんだぁ」
スタンプラリーに必要なもの。それはスタンプシートですね。
そして折れない心。
スタンプシート(500円)を購入するためにスタート&ゴール地点である凱旋記念館へタクシーで移動。する前から疲れては駄目なのです。
その道中、正午まで間もない時間だったため、既に多くの提督が活動しておりあらゆるところで行列を見ることができました。
記念館前では物販以外でも特典付きのお店、スタンプシート販売、スタンプラリーゴールとそれぞれ列ができていました。最初はどれがどの列なのかわかりませんでしたが、無事スタンプシートを購入してスタート。
いきなりミスしました。1つ目のスタンプをスキップしてたせいで2箇所目のスタンプを1つ目のところに。
N村剛さんはじめ、スタンプ場所のボランティア、後ろに並んでる提督から「あっ!」と集中砲火くらいました。
「そ、そういう仕様なわけね」
順番なんか関係ない、端っこから埋めていくのが気持ちいいと思うんだ。。。
要件と仕様の不一致です。
多くのスタンプポイントが設けられていたのは佐世保の「サンプラゲアーケード」と繋がる「四ヶ町アーケード」。
アーケードとしては日本最長だとタクシーの運転手さんが話してくれました。
街中にはイベントのために書き下ろされた130周年記念仕様のポスターやイラストパネルが配置されていました。このイベントのためだとか豪華ですね。ええぞ。ええぞ。
そして、至るところでできている提督の列。どこがコラボ店なのか一目瞭然です。
なかには店先でなく、店内1Fのカウンターから2階の階段を上る感じで列を作ってる灯台もとくらしな所もありました。
アーケードに次いでスタンプポイントが多かったのが港側でした。
おそらく新しいであろう巨大な商業施設でありましたが、開放的な外見で景色を損なうような感じはしませんでした。むしろ港と良くマッチしていました。
舗装も綺麗で、建物で車道と切り離された空間が、ゆっくり歩いて回るのに適していると感じました。
各所のスタンプポイントには行列ができてました。公園の中にあるところでは、遊んでいる子供が不思議そうに見てました。
「お母さん、あの人達何?」
「あれは提督という生き物だよ。」
「僕も提督になる」
私「(提督はDMMゲーだから18禁だ坊主)」
みたいなやりとりを脳内で妄想しながら、無事に最後のスタンプもゲットしました。
無事全距離5km歩き切りました。今年はなんだかんだで10月くらいまで暑い日が続きましたよね。この日も暑かったです。
これだけ歩くと流石に時間もそこそこたっており腹ごしらえが必要です。やっとコラボ店で佐世保バーガーに・・・。
最悪のケースも想定はしていました。すっかり他の提督に食べつくされており死亡フラグ回収です。
「提督の敵は提督だった」
晩御飯に佐世保名物レモンステーキ位にはありつけました。
オプションがゲーム内のアイテムの名称で表現されていますが、ありえない組み合わせとなっています。
艦これをプレイされていた方ならわかるかもしれません。巨大砲搭載、噴式戦闘爆撃機搭載、魚雷搭載、電探搭載。最凶クラスの敵方戦艦レ級を上回る装備。
一言、「強すぎる」。
お店側はこれを最初から意図したものなのか、まったくの無知識から少しでも調べた結果いきついた偶然の産物なのか。後者だとおもしろいなぁと思いました。
レモンソースは甘みがあって、お土産に買って帰りました。かねがね好評。
「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ」
「艦娘音頭が終ったと思ったら、また艦娘音頭が始まったんだ。死に戻りとかタイムリープとかそんなチャチなもんじゃ、断じてねぇ。」
「踊れない、踊らないじゃない、踊るんだよ。踊ってこ。今日は踊るまで帰れないからね」(うう、脳筋魔法少女から囁かれてる様だ)
声優?数名がゲーム内のキャラのコスプレして櫓ステージにあがり、それに群がる感じでイベントの猛者達は探照灯というペンライトを両手にもって踊っていました。
統率の取れた動き、これが俗にいう「オタ芸」!
同じ曲を恥ずかしげもなく繰り返し、尚且つ回数を重ねる度に熱が増していく間隔。
想像できますか?LIVEなんかで同じ曲をアンコールで数回繰り返す様子を。
織田裕二「Love Somebody」アルバムに近いものを感じます
(こちら「Love Somebody」を1曲を12種類のバージョンで楽しめます。DVD付)。
「よく鍛えられてる。仕上げてきてる。」
噂ではここ数年「富士急ハイランド」から始まり、「読売ランド」など公式イベントで時間になればどこからか提督が集まり、踊っては何事もなかったのように解散していくという艦娘音頭。まさかこんなに繰り返してたなんて。
生で見れたよかったです。「百聞は一見に如かず」
とりあえず「違うバージョン増やしてぇ」という願いと、「探照灯かわなきゃ」と義務感が生じました。
その後必要以上の盛り上がりもなく颯爽と解散しました。
俺戦END
ということで社内に載せるような話なのかというと明らかにチラシの裏がお似合いの内容でした。
ですがこのようなイベント自体はチラシの表になりつつ、なっているのを知っていますか?
今回の佐世保イベントでも地方創生大臣、所謂閣僚が参加(まじか)。コラボTシャツを着て挨拶(ウケル)。と国が関心をよせているような感じです。
余談で次の日に別の不祥事で大臣叩かれてました(何しよん)。
全国の私の上位種の人達が参加し、それを迎え入れる側として少しでも盛り上がるようにと協力する人達が頑張った結果、
「行列ができたことがない店に行列ができた」、
「数年ぶりにあの施設の客席が満席完売した」、
「佐世保バーガーの材料が切れた」
「一日でこんなに佐世保バーガー作ったことがない」
「作りすぎてお手々痛い」等の喜ばしいニュースがあったり。
サブカルが地方創生の一躍を担ってきてることはまぎれもないんじゃないと思います。
なので皆さんジャンジャンお金を稼いで恥ずかしがらずに興味のあるイベントに足を運びましょう。
現地には敵か(佐世保バーガーの恨み許すまじ)味方かわからない同志、そこでしか体験できない何かがあるはずです。
「俺達の戦いはこれからだ」
ということで最後の方は何か良い事を言ったつもりです。
初稿のレビューでどうなるか。ほとんど全ボツ覚悟で挑みました
(ここまで読んでくれた貴方、貴方が読んだものが初稿かどうかご想像に任せます)。
公約どおりE崎氏がうまくやってくれると思います。
アドカレよ!永遠なれ!!