多様化するトップレベルドメイン
皆さんは自分のホームページなどなど、持っていますか?
ホームページを公開するにあたって、ぜひ用意しておきたいのがドメインですね!
いわゆる、○○○.com みたいな、アドレスです。
(ちなみにうちの会社のドメインは、アドレスバーに出ていますが agent-grow.com ですね!)
このドメイン、基本的にはドメインを売る業者さんから買うのですが、
名前の決め方は一番後ろのドットより前が他人とかぶらなければ
英字・数字・ハイフンで構成されたどんな文字列でも設定できるというルールになっています。
で、一番後ろのドットより後が何かによって、そのドメインを管理している団体が変わり
購入・更新にかかる金額も変わってきます。
この、一番後ろのドットより後が「トップレベルドメイン」と呼ばれるモノなんですね。
このトップレベルドメイン、少し前までは
.com
.net
.jp
あたりがほとんどだったのですが、近年、本当に色々なトップレベルドメインが売りに出されています。
今回は、そんなトップレベルドメインの中でも、
エンジニア的に知っておきたい・使ってみたいものをチョイスしてご紹介しますね。
(ちなみに、今回紹介する以外にもたくさんのトップレベルドメインがあります。
例えば絵をされる方だったら、.art とか .design とかオシャレですね!
エンジニア以外の方でも、探してみると色々素敵なトップレベルドメインがありますよ)
エンジニア的知っておきたいトップレベルドメイン
.com
これはまぁエンジニア関係ないですけど、一応。
意味としては company (会社)の略とされていますが、今はもうあまり関係ないですね。
アドレスと言えば .com といった風潮があり、これでとっておけば一目でアドレスと分かるので
失敗はしないドメインです。
ただ、.com は最初に作られたドメインのトップレベルドメインでもあり、
その歴史の長さは数々のドメインの中でも最も長いことになります。
当然、.com の前部分については、簡単な文字列にしようと思ったらほぼ取られているということになります。
loooooooooooongdomain.com みたいな、とても長いドメイン名にしてしまうと、
それはそれで視認性が悪くなってしまいますね。
ということで、取りたい名前がたまたま .com でとれたらラッキーみたいな感じでしょうか。
.me
個人的にオシャレなドメイン名 No 1 だと思っているドメイン。
登録開始が 2007 年なので、もう 10 年以上経っていますが、今でもとても人気。
最近のオシャレなドメイン名大量生産の先駆けとなった存在といったところでしょうか。
本来の意味はモンテネグロの国別コード。
いわゆる、 .jp が日本を表しているのと同じで、国に割り当てられたドメインになります。
…ですが、.me と見て、たいていの人はモンテネグロではなく、me (私) の英単語を連想するのではないでしょうか。
ということで、(名前).me として、自分のサイトを開設した人が結構いました。
ちなみに、国別コードは国の持ち物なので、この偶然割り当てられた国別コードで、モンテネグロは大分売上を上げたとか。
ちなみに、国別コードのドメインは登録時に審査があるものもあります。
me は審査なしですが、jp は日本国内に在住する人でないととれないみたいなルールがあるんですね。
me と似たもので、us (私たちの英単語)という国別コード、これはアメリカ合衆国のものですが、
こちらはアメリカに関係のある人でないと取得できないそうです。残念。
me ドメインを使用した有名なサイトとしては、
https://about.me/
プロフィールページが作れるサービスがありますね。
.io
こちらも本来は国別コード。
イギリス領インド洋地域のコードです。
が、エンジニアの世界で IO と言えば Input/Output。入出力のことですね。
ということで、エンジニア系のサイトにはとても人気があるドメイン。
イギリス領インド洋地域なんてどんな旗かもほとんどの人は知らないでしょうし
(さっきのモンテネグロも大概ですけどね)
実際、全然イギリス領インド洋地域に関係するページなんてほぼないのでしょう。
オシャレなエンジニア感出したい人は是非。
有名どころでは
https://github.io/
にアクセスすると、 pages.github.com という、github が提供するサービスへのリダイレクトがあります。
.codes
これは国別コードではなく、一般トップレベルドメインと呼ばれる、
純粋にイイ感じのドメイン名を作りました系なやつですね。
(今までの国別コードのは狙って作ったわけではなく、たまたま元の意味とは関係なく人気になっちゃった的なものです)
プログラマとか、コーディングをバシバシする人には良いんじゃないでしょうか。
世間的にはどちらかというと、クーポンコードとかを配信するサイトに使われているような気もします。
有名どころは…ちょっと知らないですね。
.dev
これも一般トップレベルドメイン。
development(開発) とか developer(開発者)とかの略になります。
開発者の方はもちろん、本番用でない開発版に使うのも良さそうですね!
ただ、ちょっと気をつけておかなければならない点が一つ。
このトップレベルドメインは Google が所有・管理しているのですが、
Google の意向で、ホームページをこのアドレスで公開する場合は
必ず https 接続にしないと行けないというルールがあります。
知らずに https に対応せずに使おうとするとアクセスできないのでご注意を。
.app
これも .dev と同じく、Google が取得しているトップレベルドメインです。
application(アプリケーション)の略ですね。いわゆるアプリ。
自作アプリの紹介ページなんか置いておくのに良さげかも。
こちらも dev 同様、https 接続に対応する必要があるためご注意。
.page
これも .dev と一緒で Google の取得トップレベルドメインですね。
一般トップレベルドメインの分類。
読んでそのままページなので使い勝手もとってもよさそう。
でも Google なんで、https 接続に対応する必要があります。
.website
これは Google の持ち物ではないので、https 縛りはありません。
こちらも一般トップレベルドメイン。
見てそのまま、ウェブサイトなのでとてもわかりやすいですね。
ただ、やっぱり .page と比べてしまうと、website は二語ですからね。
ちょっと野暮ったさがあるかな。
まぁ実際ページ見てる人はそんなこと一切考えないんですけどね。
.site
website だと二語だから野暮ったい?
だったらこっちでどうだ!ということで .site です。
それ以上でも以下でもなし。
.ai
AI ですね!
人工知能の略です。
人工知能関連のことをしている人にはうってつけですね!
…ほんとうはこちらは国別コードで、アンギラのコードです。
アンギラ………いったいどこなんでしょうね。気になったらご自身でお調べを。
.co
ちょっとエンジニア関係ないですし、取得することもあまりないと思いますが、ちょっとしたブームになったので一応。
こちらはコロンビアの国別コードです。(やっと知ってる名前の国が出てきましたね)
co は company(会社), corporation(企業), commerce(商業)の略として使え、
また com よりも一文字も少ないタイプで入力できるトップレベルドメインです!
有名どころでは
https://a.co/ (アマゾン)
https://t.co/ (ツイッター)
https://g.co/ (Google)
なんかで、これ以上は短くならない最短ドメインを取得しています。
実際には運用されてないみたいなので、最短ドメイン取った記念みたいなものでしょうかね。
自分に合ったトップレベルドメインを探してみて!
いかがでしたでしょうか。
思いのほか色々ありましたね。
今回は大分絞って書きましたが、実際にはトップレベルドメインはすでに何百と言う数が作られていて、
今でも新しいドメインが作られているのです!
ドメインは早い者勝ちなので、たまには新しく作られたトップレベルドメインで、
面白いドメインが取れないか気にしておくのも良いかもしれないですね。
それでは!