今回はある言語の名前についてのお話
どうもこんにちは。江嵜です。
みなさん、毎日プログラム書いてますよね?
プログラミング言語といえば、何が思いつくでしょうか。
Java, Ruby, Python …
マイナーどころも上げていくと、かなりの数になるんじゃないでしょうか。
世の中には色々な言語がありますが、今回は言語の内容…ではなくて、
名前の方にちょっと注目したお話をしましょう。
定期的に上がってくる C# 問題
さて、今回取り上げる言語は 「C#」 です!
マイクロソフトのチームによって開発されたこの言語、
Windows 系のソフトを作る際によく活躍します。
最近では Web サーバーでも使われたりしていますし、
Unity というゲームエンジン (ゲームを作る際に使うソフト) で使われたりと、
色々なところで活躍している言語です。
…さて、この言語ですが、なんて読むのが正解でしょうか?
答えは 「シー シャープ」(C Sharp)ですね!
当然だと思いました?他にどう読むのかって話ですよね。
でも、この言語、定期的に読み方がどうのこうのというお話になる言語なんです。
「C#」 は 「シー イゲタ」なのか?
C の方はイイでしょう。
これは C (シー)ですよね。
問題なのは 「#」 の方。
これ、正確に言えば「シャープ」じゃないんです。
じゃぁなんなの…というところなのですが、これは「井桁」(イゲタ)と呼ばれる記号です。
井桁とか、何に使うのか?と思いますが、
外国ではナンバーサインと呼ばれ、 #100 は No.100 という意味になる、みたいな記号です。
後は重さの単位「ポンド」を表す記号として使われていたり、
twitter で一躍有名になった「ハッシュタグ」の名前の由来の通り、ハッシュとも読まれる記号です。
こんな感じで、一応色々な意味がある記号になります。
ぇ?これがシャープじゃないならシャープはどうやって書くんだですって?
こっちがシャープです → 「♯」
「#」 と比べると、井桁は横がまっすぐなのに対し、シャープは縦がまっすぐですね。
それで、 「C#」 は「シー イゲタ」なのか?
話を戻しまして…
さて、問題は、 C# はシーシャープなのか、シーイゲタなのか、というお話でしたね。
先ほどの # の話はたまにテレビなんかでも取り上げられまして、
そのたびに「C# って本当はシーイゲタなんだよ」みたいな話になりますが…
残念ながらこちらは C# と書いてもシーシャープです。
シーイゲタではありません。
こちらに C# の言語使用が掲載されています。
http://www.ecma-international.org/publications/standards/Ecma-334.htm
こちらの PDF を読んでみると…
5.Acronyms and abbreviations の項に以下の記述があります。
The name C# is pronounced “CSharp”.
The name C# is written as the LATIN CAPITAL LETTER C(U+0043)followed by the NUMBER SIGN#(U+0023)
訳すと
「C# という名前は “CSharp”(シー シャープ) と発音します」
「C# という名前はラテン文字の大文字 C に続けて、ナンバーサイン # を続けて書きます」
ということで、はっきりと、表記ではナンバーサイン(つまり井桁)を使って、
読みはシャープであると書かれていますね。
まぁ名前なんてそんなものです。
こう読むと決めたらそう読むんです。
ということで、これからも気にすることなく C# と書いてシーシャープと呼べます。
まとめ
もうこれで 「C# ってシーイゲタって読むんだよ」っていう、
マメ知識をうまいこといなせますね!
ちなみに私はそのワードをこれまでに 4 回くらい聞いた気がします。