はじめに
この記事はAgent Grow Advent Calendar 2018 16日目の記事です。
エンジニアの皆さん!
「自分自身のキャリアプラン」について、どのように考えられていますか?
ここでいう「キャリアプラン」とは、下記のようなものを指します。
自分の夢や目標に向けて、今後どのような職業/仕事をしていきたいのか、
その実現のために立てる計画のこと
私の場合、
- 20代:先々の事なんてあまり考えない、目の前の仕事&遊びに集中!
- 30代:今後の事とか考えないとなぁ……でも今は目の前の仕事に集中するのだ!
というキャリアプラン——要はノープランで過ごしてきました。
そんな自分の人生を振り返ってみると、今更ながらつくづく感じることがあります。それは「無計画で勿体ない時間の使い方してたなぁ」ということ。
「後悔先に立たず」……。そんな言葉が頭をよぎります。
もしかしたら、かつてのわたしのように「キャリア」について、あまり考えていないという方もいらっしゃるかも知れません。
そんな方に後悔して欲しくない……という思いを込めて、今回は「キャリア」について書いてみようと思います。
書籍を頼る
といったものの、私がキャリア云々を語れるほどアレなわけでもないので……。
ここはひとつ、書籍の力を借りたいと思います!
この書籍は2年前くらいに出た本1)日経BPマーケティング、2016年なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
もしこの本を読んだことがあるよー……という方は、ぜひもう一度読み返してみてください。新たな発見があったりなかったりするかもですよ。
閑話休題。
さて本書の著者は、ジョン・ソンメズ氏という方です。
ここからも分かるとおり、書籍の内容は海外のソフトウェア産業向けに書かれています。多少日本国内の事情と異なることもありますが、それを差し引いても一読する価値はあると私は思います。
まず何といってもタイトルが良いです。そして、あのRubyの生みの親「まつもとゆきひろ」氏が本書の解説をなさっているいうのも、味わい深さを感じさせます。
もちろん「キャリア」についても本書に記載されていますよ。
それにしても、「人生」もマニュアル化されるなんて……なんて便利な時代なのでしょう!
書籍より一部抜粋
そんな本書ですが、書籍の内容から一部抜粋してご紹介したいと思います。
未来について考える:あなたの目標は何?
「人生で何を達成しようと考えているのか?」……ということですね。
平たくいえば、「夢」ということでしょうか。
……私の目標/夢って何かなぁ……なんて考えてしまいますが、一人になる時間を設けてじっくり考えてみたいところです。
目標の有無について、著者は次のように述べています。
帆船で大海原を横断するときのことを考えてみよう。
ほとんどの人がするように、船に乗って帆を上げてもいい。
しかし、目的地を明確に定めた上でその方向に進む手順を踏まなければ、目的もなく海に滑り出していってしまう。
おそらく、どこかの島か大陸に偶然にもたどり着くだろうが、どこに行きたいのかを決めるまで、しっかりと前進することはできない。
しかし、ひとたび目的地を明確に決めたら、あらゆる手段を思うがままに使い、その方向に船を積極的に動かすことができる。
そうすれば、きっと目的地に着けるだろう。
ちなみに、目標設定をする際に役立つ手法がいろいろある2)SMART、KPI、OKRなどので、「目標がなかなか思いつかないYo!」という方は調べてみるとよいかもしれませんね。
幕末の思想家・吉田松陰も次のような名言を残してます。
夢なき者に理想なし
理想なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なき者に成功なし
故に、夢なき者に成功なし
もし「成功したい」と考えているのであれば、「目標」の有無はとても大切ですね。
プロであること
ところで、「プロ」とはなんでしょうか?
本書の著者は次のように説いてます。
簡単に言えば、プロとは、自分の責任を取り、キャリアを真剣に考え、自分が正しいとわかっていることをするために(多くの場合は自己責任において)、難しい選択をあえてすることをいとわない人のことである。
また、プロであることとアマチュアであることの違いを、著者の愛読書のひとつである『やりとげる力』(筑摩書房、2008年)から引用して説明しています。
プロになって変わるのはマインドセットだ。
恐怖、自虐、先送り、自己不信などと闘っているときの問題は、アマチュアのような考え方をしていることにある。
アマチュアは目立たない。アマチュアは休む。アマチュアは逆境に弱い。
プロはそれとは異なる考え方をする。
プロは、何があっても自分の姿を見せ、仕事を進め、前進し続ける。
なかなか深い言葉ですね。
ちなみに本書では、プロとアマチュアの違いを以下のようにまとめています。
☆プロ
- 常に従う原則を持っている
- 仕事を正しく終わらせることに集中している
- 間違っているときや知らないときにそれを認めることを恐れない
- 首尾一貫していて安定している
- 責任を取る
☆アマチュア
- 頼まれたことなら何でもする
- 仕事をとにかく終わらせることに集中している
- 持っていない知識を持っているふりをする
- 予測不能で信頼性がない
- 責任を避ける
これらはエージェントグローの行動指針である「素直/自責/自発」とも繋がる考え方だなと感じました。
プロになるための指針として、著者は「いい習慣を身に付けてプロになる」とも説いてます。
なにが「いい習慣」なのかは各人で考える必要がありそうですが、なかなか良い指針ではないでしょうか。
この習慣に関しても、前述の目標のところで記載した名言と似たようなものがあるようです。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
〇〇が変わるの連鎖。
運命が変われば、何が変わるのでしょうね。
おわりに
キャリアの話なのか、本の紹介なのか、自分でも途中からよくわからなくなってしまいましたが……。
この記事が皆さんのなにがしかの気付きになれば幸いです。
最後に、最近機会があって再読した『人を動かす』でデール・カーネギーが引用していた名言をご紹介します。
この道は一度しか通らない道。
だから、役に立つこと、人のためになることは今すぐやろう──先へ延ばしたり忘れたりしないように。
この道は二度と通らない道だから
では皆さん、より良い人生を!!