■雑談
ニコ生でけものフレンズ一挙みました。
コメントや実況付きだと非常に面白いですね。ちなみにトキさんが好きです。今日の深夜が最終回ですって。
ということでこんにちは。T田さんです。
現場ではCMSを使ったフロントエンド及びバックエンドなお仕事をしています。
今回は【センス】について書きたいと思います。
エンジニア系の記事が多い中、なんだかクリエイティブっぽいテーマです。
今後デザイン系の仕事でなくても、さらには日常生活においてもセンスが大事になってくると思い、書いてみました。センスについて特に意識してない人は読んでくれると嬉しいです。
■【センス】とは
まず【センス】とはなんでしょう。
センス【sense】の意味 – goo国語辞書
ググってみると「(生まれ持った)感覚」という意味です。
日常でセンスを使う場面というと「服」ですね。
「うーん、なんかしっくりこない……センスないなぁ」
「こういうの着こなせる人って生まれつきセンスのいい人だよなぁ……自分には無理だぁ」
という経験、あると思います。そういう人のためにコーディネートコンサルティングサービスがあるくらいです。
飲み物を売るお店で例えてみます。あなたはお店で飲み物を注文します。
・暑い日はキリッと冷やしたお茶、寒い日はほっとするような温かいお茶を出してくれるお店
・季節問わず生ぬるい水を365日差し出すだけのお店
どちらのお店がセンスがあると思いますか?
正解はもちろん前者……と言いたいところですが、状況によっては後者が正解のときもあります。
日常的には前者の方がセンスがいいでしょう。しかし、災害などの緊急時では後者の方がより効率的になり、飲み物としてのセンスが良いですね。
飲み物は「状況」によって【良いセンス】が変わります。
逆に「状況」を理解していないもの、それは【悪いセンス】となります。
ここまで読んで「仕事がデザイナーでもないんだからセンスなんていらないだろう?そんなの人それぞれでいいし」って思うかもしれません。
■なぜ【センス】が必要なのか
どうしてデザイナーでもないのにセンスが必要なのか?
それはあらゆるものにおいて「選択の幅が非常に増えてきたから」と考えています。
ITエンジニアで言えば「プログラミング言語、開発環境、エディタ」……etcetc。
「こんなものを作りたい」……ならばどのツールを選ぶのが適切か?
サーバーサイド言語であれば。
「書きやすいPerlがいい」
「コスト下げたいから、Node.jsにしよう」
「いや、今のトレンドのPHPだ」
「使える人いっぱいいるJavaが安定だ」
もちろん言語だけで開発のすべてが決まるわけではありません。他にいっぱい要素はあると思います。しかし、重要な要素なのは間違いありません。
先程【センス】とは「感覚」とありました。
「書きやすい、コスト下げたい、トレンド、使える人いっぱいいる」
これは全てまぎれもなく開発の上流やえらい人の【センス】になります。
この人たちのセンスで開発のすべての運命が決まります。
正しいツールを選択出来なければ(そのプロジェクトにとって【良いセンス】となる要素を選択できなければ)待っているのは炎上です。
※言語などのツールだけで炎上はまずないですが、技術的なこと以外にも「進行管理、プロジェクトマネジメント」などによって決まることもあります。総合的にみて……ということです。
■【センス】を発揮しなければならない時代
「選択の幅が広い」ということは、どういうイミをもつのか。わかりますでしょうか。
ちょっとここで、水の話を今度は日本の高度経済成長期のころに当てはめてみましょう。難しい話はしません。
この頃は「水がある」ということに価値があり、とにかく水を用意し、すぐに飲めれば良しとした時代です。味や品質、お店での提供の仕方はどうでもよかった時代です。
いわゆる「質より量」です。
しかし、この時期の後半で認識が変わります。
そうです。水の品質、安全性が求められる時代になりましたね。水だけでなく、食べ物もそうですね。
これらの需要は、技術が向上することにより、実現することができました。「技術」によって水の品質が向上しました。
どの企業も競争し、同じように技術を上げていきます。品質の良さを欠かしたら大問題になります。
今や、品質の良い水は今や当然のものとなっています。
かっこいい言葉でいうと品質の良い水がコモディティ化(wiki)したのです。
そうすると何が起きるか?
水からは付加価値、利益が生まれにくくなります。
新技術の開発や、企業の努力が難しくなります。つまり、技術の向上がストップします。
「非常に沢山の種類から」安全・安心な水を「選ぶ」ことができます。
最初に戻ります。
「選択の幅が広い」今の時代、言い換えると「技術が頭打ちの時代」ということになるのです。
これが「■なぜ【センス】が必要なのか」という説明につながります。
■昔にも【センスの時代】があった
歴史を振り返ってみると、技術によって進化を遂げた後はセンスの時代がやってきています。歴史が苦手な方でも大丈夫なお話です。
戦闘のための技術が次々に磨かれてきた戦国時代。これが終わると安土桃山時代~江戸時代がやってきます。
武士の人が主に用いてきた戦闘技術が、だんだんと一般人の暮らしに流れていきます。
・戦国時代のお城を作る技術で、建築が進化。
・戦国時代の刀鍛冶の技術で、装飾品が進化。
戦乱の時代を経て、世の中が安定してきます。
お茶のための器もいい物が生まれてきて、お茶の嗜みにも変化ができてきます。
・「中国の唐物がすばらしい」…装飾の美しい器
・「いや、南蛮の器がいい」…シンプルこそ良いとする器
・「なにいってんだ、あそこの職人の器がいい」…唐物でも南蛮でもないこの器がこそがよい
どの器を選ぶのか、それは紛れもなくその人の【センス】になります。
「うーんなんか私の茶器は微妙だ……」
「誰か、いい器を教えてくれないかなぁ……」
こんな悩みが出てきます。昔に比べて多種多様な茶器が出現し、選択ができるようになったからこそ、【センス】が問われるようになります。
となれば茶器コンサルタントの出番ですね。もしかしたら昔はそんなコンサルタント業があったのかもしれませんね。
ちなみにこの「悩み」からの「○○コンサルタント」という流れ。
今現在でものすごく増えてきているやーつですね。
「モノを売るのではなく、サービスを売る。」
「技術的な知識を持っている人が持っていない人に対してアドバイスをし、お金をもらう。」
今まさにこんな時代じゃないですか?
歴史の時代にあったことと同じようなことが今まさに現代で繰り返されているのです。
■あなたは常日頃【センス】を発揮している
現代に戻ります。
先程、ITエンジニアのセンスの話をしましたが、センスはエンジニアの話だけではありません。
・ファッション…かっこいい?かわいい?おとなっぽい?こどもっぽい?
・自分のスマホ…iPhone?Android?ガラケー?SoftBank?docomo?au?SIM?
・好きな人とのお付き合い…恋人ほしい?いらない?結婚したい?したくない?
etcetc……モノに限らず生き方まで、あらゆるものが選べる時代です。
昔は「そうすべきだ、それが主流だ」とされてきたことも「いやわたしはこうだ、これが私に合ってる」を良しとする時代になってきているのです。
■まとめ
いかがでしょうか。世の中はすでにセンスの方向に向かっているのです。
「そんなに意識してない。着る服があればいい」
→それがあなたのファッション【センス】なのです。
「男や女を作ってデートする暇があったら、趣味に打ち込みたい」
→それがあなたの生き様という【センス】なのです。
日常生活にも、仕事にも、恋愛にも【センス】をうまく使いこなしていきたいですね。
では【センス】はどうやって身につければいいんだろう?どうやって磨けばいいんだろう?
それは次回にしようと思います。