新SESの案件選択制度とは?案件選択制度を導入している企業を選ぶメリットと注意点

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新SESの案件選択制度とは?案件選択制度を導入している企業を選ぶメリットと注意点

従来のSES企業には、エンジニア自身が案件を選べないところが多くありました。しかし近年、エンジニアが自分で案件を選べる「案件選択制度」を採用している新SES企業が増えています。ただ、まだ少数のため、案件選択制度について詳しく知らないエンジニアの方もいるのではないでしょうか?

そこで本記事では、SESの案件選択制度の概要と、そのメリット・デメリット、新SES企業を選ぶポイントについて解説します。

SESの案件選択制度とは?

SESの案件選択制度とは、企業の持つ案件をエンジニア自身が選択し、エントリーできる制度です。案件制度を採用している企業は、SESエンジニアに対して受注できる案件をすべて開示します。エンジニア側はそれぞれの案件内容を比較しながら、自身が希望する案件を選択できます。

従来、SES企業のほとんどは、企業側が案件に応じてマッチングする人材を選んでいたため、エンジニアが自由に案件を選ぶことはできませんでした。しかし、SESの案件選択制度により、エンジニアは自らが望むキャリア形成に有効な案件で経験を積んだり、個々人の事情に合った働き方が可能な案件を選んだりできます。

人手不足のIT業界において、エンジニアと企業の双方にメリットがある、時代に合った仕組みといえるでしょう。

案件選択制度を導入している新SES企業を選ぶメリット

案件選択制度を導入している新SES企業を選ぶメリットには、以下のものがあります。

・自分のやりたい案件に参画できる

・給与額に納得できる

・モチベーションアップにつながる

ここからは、それぞれのメリットについて解説します。

自分のやりたい案件に参画できる

案件選択制度を導入している新SES企業を選ぶ最大のメリットは、自分の希望する案件に参画できることです。これまでの自分の経験や知識・スキルを活かす仕事を、自らの希望に添って選べます。

また、さまざまな案件の中から選択できるため、エンジニアとして自由度の高いキャリア形成が可能です。習得したいスキルを身につけることや、キャリアアップに役立つ案件を選ぶことで、将来のキャリア形成に大きく貢献します。

給与額に納得できる

給与額に納得できる点も、案件選択制度を導入している新SES企業を選ぶメリットといえます。

案件選択制度を採用している企業は、エンジニアが受注する案件情報を開示してもらえるケースが多いため、単価情報も確認できます。その結果、エンジニアは自身の現在の給与と比較し、給与額の妥当を容易に判断できます。

また、案件情報から業務内容もある程度把握できるため、単価額と業務内容や勤務時間が釣り合っているかがわかりやすい点もメリットといえます。

モチベーションアップにつながる

従来の仕組みでは、企業側がエンジニアをアサインするため、エンジニアの希望とは合わない案件でも担当しなければなりませんでした。そのような案件ばかりを担当すると、会社や業務に対する不満が生じたり、やりがいを感じにくくなったりして、モチベーションの低下につながる可能性があります。

しかし、案件選択制度を導入した新SES企業では、エンジニアが自分のスキルや希望に見合った案件を選択できます。「自分で選んだ案件であること」「自分のやってみたい案件であること」は、業務を行う上で前向きな気持ちを持つことにつながり、結果としてモチベーションを高める効果が見込めるでしょう。

案件選択制度を導入している新SES企業を選ぶ際の注意点

エンジニアにとってメリットが大きい案件選択制度を導入している新SES企業にも、次のような注意点があります。

・案件を選択したとしても常駐先がよい環境とは限らない

・案件選択の自由度が高くないことがある

ここからは、それぞれの注意点について解説します。

案件を選択したとしても常駐先がよい環境とは限らない

自分がやりたい案件を選択したとしても、常駐先がよい環境であるとは限りません。案件を選択した後にクライアントの都合で、案件が凍結・保留・延期になってしまうことや、要件変更によって対応すべき内容が変わってしまうなど、想定とは違う業務環境になるケースもあります。

また、案件に記載している情報以上の内容は把握できないため、常駐先の職場の空気感や詳細な作業環境などは、勤務してみないとわからない部分もあるでしょう。

そのため、想像していたとおりの現場ではない可能性がある点には注意が必要です。もしも気になる場合は、実際に案件の現場で働いたことのある同僚に、職場環境を尋ねてみるのもよいでしょう。また、案件参画の前に現場担当者と面談が実施される場合は、事前に面談担当者に質問してみるのも有効です。

案件選択の自由度が高くないことがある

案件選択制度を導入している新SES企業によっては、案件選択の自由度が高くないことがあります。

案件選択制度は、エンジニア自身が案件を選択しエントリーできる仕組みですが、新SES企業が取り扱う案件の種類や案件数はそれぞれの企業によって異なり、常にエンジニア側が希望する案件が豊富にあるとは限りません。

また、SESエンジニア自身に原因があるケースもあり得ます。例えば、エンジニアとしての経験がまだ浅いうちは、そもそも受注できる案件数が少ないため、自然と選択できる案件が少なくなってしまいます。その場合、選択肢を増やすためには、まずはスキルアップや成果を積み上げることが大切です。

案件選択制度を採用している新SES企業を選ぶポイント

案件選択制度を採用している新SES企業を選ぶ際のポイントには、どのようなものがあるのでしょうか?

主なポイントは以下となります。

・自分に届いた案件を開示してくれるか

・希望に合わせて新規開拓をしてくれるか

・受注している案件の傾向を調べてみる

ここからは、上記3つのポイントを解説します。

自分に届いた案件を開示してくれるか

自分に届いた案件を開示してくれるかを確認しましょう。

案件選択制度はエンジニア自身が案件を選択できる制度ですが、提示される案件数は新SES企業によって異なります。そのため、提示される案件数が少ない会社の場合、選択できる案件の数が少なくなります。

自分が受注できる分野の案件をすべて開示してもらえる会社を探すことで、案件の提示数が増えるため、自分がやりたい案件を見つけられる可能性が高くなるでしょう。

希望に合わせて新規開拓をしてくれるか

自分が担当したい分野があるときは、希望に合わせて新規開拓をしてくれる新SES企業かどうかもポイントです。まずは新SES企業の営業担当者に、新規開拓の依頼ができるかどうかや、自分の希望を伝えられるか確認することをおすすめします。

ただし、自分の希望を通すには、会社が新規開拓に踏み込めるような、高いレベルのエンジニアとしてのスキルが必要です。常にスキルアップを目指し、選択できる案件の幅を広げることが重要です。

受注している案件の傾向を調べてみる

新SES企業によって、どのような会社と取引をしているのかは異なります。自分の得意分野やキャリア構築を目指す分野の案件を取り扱っていなければ、案件選択制度があったとしても、希望するキャリアパスを描くことが困難になる可能性があります。

そのため、その新SES企業が受注している案件の傾向を調べてみることもポイントのひとつです。新SES企業の公式サイトやSNS、セミナーなどで情報を収集して、自分が参画したい案件分野があるかどうかの傾向を確認しておくといいでしょう。

SESエンジニアがより条件のよい案件に出会うためのポイント

SESエンジニアがより条件のよい案件に出会うためのポイントには、以下のものがあります。

・営業担当者にアピールする

・スキルを身につける

・転職を検討する

ここからは、それぞれのポイントをわかりやすく解説します。

営業担当者にアピールする

多くの新SES企業には営業部署があり、営業担当者がクライアントから案件を受注してエンジニアに仕事が回っていきます。その際、営業担当者は、クライアントが求める人材が自社に在籍していることを踏まえて営業活動を行います。

そのため、新SES企業の営業担当者にアピールすることで、よりよい条件の案件に出会える可能性が高まります。

営業担当者との面談時には、自身の経験や実績、保有スキルを的確に伝えられるようにしておきましょう。さらに、現在習得中のスキルや資格などを共有することで、営業担当者にとって新規開拓の参考になるだけではなく、モチベーションの高いエンジニアとして認識してもらえます。

スキルを身につける

エンジニアとしてのスキルが不足していると、マッチング可能な案件の選択肢が少なくなり、条件のよい案件を選択できなくなってしまいます。

そのため、積極的にスキルを身につけることが大切です。会社によっては、研修制度や資格取得のサポートなど、スキルアップを目的とした制度が充実している場合もあります。積極的に参加して自身のスキルを高める姿勢が欠かせません。

また、需要の高いスキルや経験は移り変わるため、現在どのようなスキルが求められているかを営業担当者に確認するのもよいでしょう。

転職を検討する

SES企業によって取り扱っている案件の種類や案件数は異なり、それぞれの会社に「強み」と「弱み」があります。会社の「強み」と自分が希望する案件がマッチしない場合、そのまま待っていても条件のよい案件には出会えないままかもしれません。

そのため、自分のスキルが活かせる分野を得意とする、別のSES企業への転職を検討することもひとつの手段です。その際には、「案件選択制度」や案件の単価で報酬が決まる「単価評価制度」を採用している「新SES企業」がおすすめです。

案件選択制度が整った新SES企業で自分の希望する案件を選ぼう

案件選択制度は、新SES企業が取り扱っている案件の中から、エンジニア自身が案件を選択してエントリーできる仕組みです。希望の案件を選べるので、エンジニアはこれまでの経験や保有スキルを最大限に活かす働き方ができます。

また、現在のSES企業で希望の案件を受注するのが難しいと感じている場合は、エンジニアファーストの姿勢を持つ「新SES企業」への転職がおすすめです。案件選択制度や単価評価制度など、エンジニアにとって大きなメリットがある働きやすい環境は、多くのエンジニアが魅力を感じることでしょう。

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