SESの交流会とは?その種類や探し方も解説
SESに携わるさまざまな人々が集うSES交流会に興味はあるものの、「交流会で何をするんだろう?」「どんなメリットがあるの?」「どの交流会を選べばよいのかわからない」といった理由から、参加に二の足を踏んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方向けに、SES交流会に参加するメリットとデメリット、交流会の選び方や探し方について解説します。また、SES交流会にはさまざまなものがありますが、本記事では主に人脈形成や情報交換を目的とした交流会について紹介します。
INDEX
SESの交流会とは?
SES交流会とは、SES企業やSES事業を運営している人々が集まって情報交換を行うイベントを指します。参加者は主にSES企業の営業職が中心ですが、案件を探している個人事業主、企業の代表や役員といった経営の中枢を担う方が参加する場合もあります。
参加する目的は、人脈形成や業界の情報収集などが多いです。IT業界は専門性の高い業界であり、幅広い技術が求められる分野でもあることから、同業者間の相互協力が欠かせません。
参加者同士の横のつながりを創造する場を提供するSES交流会は、IT業界全体の活性化を促す役割も担っています。
SES交流会の開催形式
SES交流会は、ホテルを会場として立食パーティー形式で行われたり、会議室やコワーキングスペースを貸切にして行われたりするのが一般的です。立食パーティー形式では参加費が発生するケースが多く、その相場は1,000~3,000円程度が目安となります。
一方、会議室やコワーキングスペースで行われるSES交流会は、飲食物を提供しないことが多く、参加費を無料としている主催者もいます。
ほかにも、リモート形式のオンライン交流会もあり、開催地まで足を運ぶことが難しい方には参加しやすいでしょう。オンライン交流会は、さまざまな地域からの参加者がいるため、地域を問わず幅広く人脈を広げたい方にも適しているといえます。
SES交流会は、IT分野に関するテーマで開催されます。そのため、参加者が交流しやすいことが特徴です。また、主催者によっては交流を深めるイベントを設けるなど、参加者が楽しめるよう工夫されている交流会もあります。
SESの交流会に参加するメリット
SESの交流会に参加するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、SES交流会に参加することで得られる3つのメリットについて解説します。
パートナー(人材や提携先)を獲得しやすい
SES交流会は、同じ目的をもった参加者が集まるため、一緒に仕事をしたいパートナーや業務の提携先を見つけやすいことがメリットです。個別に人材や提携先を探すよりも、時間や手間を短縮できるでしょう。
さらに、案件先や人材を探している参加者同士であれば、お互いの挨拶が手短に済み、素早く本題へと話が進みやすいです。また、SES交流会に参加している方の多くは、複数のイベントに参加しているため、ほかのイベントで再会することもたびたびあります。
交流会当日に表面的な話しかできなかったとしても、2回目に顔を合わせる際には、少し深入りした話もしやすいため、積極的に会話することが大切です。
トレンドなど情報交換の場としても活用できる
SES交流会は、トレンドや最先端の情報を入手できる貴重な情報交換の場でもあり、うまく活用すれば事業戦略のひとつとして利用できることもメリットといえます。
技術が進歩するスピードが速く、最新の情報が求められるIT業界において、自分一人の力だけで情報をアップデートし続けていくことは困難です。そのため、SES交流会で、同業種の方と最新情報を交換することは非常に有益といえるでしょう。
新人営業担当者の教育になる
SES交流会は、新人営業担当者が教育の一環として交流会に参加できるというメリットもあります。
初対面の人と接する機会を増やすだけでも徐々に場慣れでき、さまざまな参加者と対話すれば、自然とコミュニケーション能力も培われるはずです。
また、先輩社員の立ち居振る舞いや切り返しを客観的に見ることで、トークテクニックを学ぶことにもつながります。実際の営業活動に活かせるスキルを、交流会をとおして身につけられるでしょう。
SESの交流会に参加するデメリット
SES交流会にはさまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。しかし、デメリットはあらかじめその内容を知っておくことで対策できます。SES交流会に参加するデメリットを確認していきましょう。
交流会によっては空振りに終わる可能性もある
交流会の内容によっては、自身の目的が達成できない可能性があります。
SES交流会には、さまざまな開催テーマがあります。たとえば、情報交換や人脈づくりをメインテーマとしたものや、パートナー募集に特化した交流会、他社との協業体制の構築を目的とした交流会などさまざまです。
そのため、開催テーマを吟味しておかないと、いざ参加したときに自分と参加者との間に目的のズレが生じてしまい空振りに終わってしまう可能性があります。
また、参加費用が有料の交流会もあるため、やみくもに参加してしまうと、貴重な時間とお金を無駄にしてしまうことになります。事前に「開催テーマが自分に合っているか」「交流会の雰囲気はどのような感じか」を見極めてから参加することが大切です。
開催規模が大きいと密な情報交換が難しいこともある
SES交流会には、10名程度の小規模なものから50名を超える大規模なものまで、さまざまな規模のものがあります。それぞれにメリットとデメリットがありますが、どのように選ぶとよいでしょうか。
小規模な交流会では、1人あたりの会話の時間が長くなり、深い情報交換ができます。しかし、つながる人数が少なくなるため、自分の目的に合った相手に出会えない可能性もあるでしょう。
大規模な交流会では、逆に多くの人とつながる機会が増えます。情報交換先が増えたり人脈形成がしやすかったりするメリットがあるでしょう。しかし、一人ひとりの印象が薄くなり、相手や自分の記憶に残らないデメリットもあります。
つまり、小規模な交流会は質を重視し、大規模な交流会は量を重視するという違いがあるといえます。自分の目的やニーズに応じて、適切な規模の交流会を選ぶことが大切です。
参加するSES交流会の選び方のポイント
満足度の高いSES交流会を選ぶためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここでは、交流会の選び方のポイントを解説します。
参加目的を決めておく
SES交流会を探す前に「自分は何のためにSES交流会に参加するのか」を事前に決めておきましょう。「最新情報を入手したい」「案件や人材のマッチングをしたい」など、参加する目的はそれぞれです。
親睦を深めることだけを目的として参加してしまうと、楽しかった思い出だけで終わってしまいます。交流会を有意義な時間にするためには、事前に参加目的をはっきりさせ、そのうえで開催テーマが合っているかどうかで選ぶことが大切です。
交流会のプログラムをチェックする
交流会は参加者の属性によって交流の質や深さが変わります。交流会のプログラムをチェックするときには、自分の目的に合わせて、参加者の属性や業界の傾向も考慮しましょう。
交流会の中には、広くIT業界全般や異業種の参加者が多いものもあり、その場合、SES業界に関心がある人と交流する機会が少なくなる可能性があります。また、業界の傾向によって、交流会の雰囲気やテーマが異なることも認識しておきましょう。
たとえば、SES業界は技術やスキルが重視される傾向があります。そのため、交流会では、技術的な話題やスキルアップの方法などが多く出るでしょう。しかし、ほかの業界の人と交流する場合は、そうした話題についていけないかもしれません。また、ほかの業界の人は、SES業界の特徴やニーズについて知らない場合も多いです。
そこで、交流会のプログラムをチェックするときには、参加者の属性や業界の傾向を確認して、自分の目的に合った交流会を選ぶことが大切です。自分の業界に関心がある人と交流できる交流会や、自分の業界の傾向に沿った交流会を選ぶと、交流の効果が高まります。
SES交流会の探し方
自社の目的にぴったりの交流会はなかなか見つからないものです。そこでここからは、SES交流会の探し方を紹介します。
交流会サイトを定期的にチェックする
各種交流会の主催者サイトや情報サイトを活用し、SES交流会を探すのがおすすめです。定期的にチェックすることで、開催予定日を早めに把握でき、スケジュールも立てやすいでしょう。
また、10名程度の小規模交流会は、情報が公開されてできるだけ早く申し込まないと、すぐに定員に達してしまうことがあります。日頃から情報をこまめにチェックし、参加のチャンスを逃さないようにしましょう。
交流会サイトの中には、希望するイベントのジャンルや参加地域を事前に設定しておけば、該当する交流会の情報がトップページに表示される機能を備えているものもあります。主催者サイトや情報サイトをこまめにチェックして情報を逃さないようにしましょう。
イベントで知り合った企業に紹介してもらう
イベントで知り合った企業に紹介してもらう方法もあります。SES交流会の情報は、すべてがインターネット上に公開されているわけではありません。
中には、SES企業が自社で開催したり、仲のいい企業同士が複数社に声をかけたりして合同で開催していたりする交流会もあります。イベントでそのような企業の人と知り合うことがあれば、声をかけてもらうよう頼んでおくとよいでしょう。
おすすめのSES交流会サイト3選
SES交流会を探す手段としては、交流会サイトを利用するのがおすすめです。ここからは、おすすめのSES交流会サイトを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ビート・イット(Beat IT)
ビート・イット(Beat IT)は、Zoomを使用したオンライン形式の交流会であり、全国どこからでも参加できます。全国各地の同業者と親睦を深めて新たな人脈をつくりたい方に向いているでしょう。
1社につき2名分のアカウントまで参加でき、多いときには50名以上も集まります。さまざまなテーマをもとに参加者同士が発言しあう意見交換会がプログラムに組み込まれているのも特徴で、新しい発見や刺激を受ける機会になるでしょう。参加費が無料な点も魅力です。
■公式サイト
ビート・イット交流会 produced by rexcornu
こくちーずプロ
こくちーずプロは、60万人以上が利用するイベント集客プラットフォームです。誰でも簡単に主催者としてイベントを告知できるため、さまざまな企業や個人が、自身が主催するイベントを掲載しています。
参加を希望するイベントの種類や地域を設定しておくと、その情報がトップページに表示される機能があるため、各地で開催されるSES交流会の情報を逃さずに済む点がメリットです。新しいSES交流会の告知が表示されることも多いので、サイトをこまめにチェックしておきましょう。
■公式サイト
イベンツ(e-venz)
イベンツ(e-venz)は、ノマドマーケティング株式会社が提供しているイベントプラットフォームです。サイトを検索すると、全国各地で開催されるさまざまなイベントが見つかるため、IT業界全般の参加者を対象とした交流会も探せます。
メディア運営担当者やプログラマー、デザイナーなど、同じIT業界でも幅広い業種の方が参加している交流会もあるでしょう。近年では、ITベンチャー経営者やフリーランスの参加者も増えているため、意見交換の場として活用しやすいです。
また、幅広い業界の方と交流できるため、IT業界全体の情報を収集したい方や、業種の垣根を超えた幅広い人脈を求める方に向いています。ただし、SESに絞った交流会の数はそこまで多くないため注意が必要です。
■公式サイト
最大級のIT交流会!2022年オススメ一覧 – e-venz
SESの交流会に参加して有益な情報を交換しよう
SES交流会に参加すれば、SES事業に携わる人々との情報交換や人脈形成が期待できます。また、新人SES営業担当者の場合、先輩の営業スタイルを吸収できる機会にもなるため、有効活用したいところです。
しかし、目的を明確にしないまま漠然と交流会を選んで参加してしまうと、何も得られず、貴重な時間とお金を無駄にしてしまう可能性もあります。
そのため、まずは自分がSES交流会に参加する目的を明確にしましょう。また、SES交流会に関する情報サイトを定期的にチェックして、自分の目的に合ったイベントを探して参加してみてください。
Fairgrit®メディア編集部です。
SES業界にまつわる内容をはじめ、ITに関するお役立ち情報を不定期にお届けいたします!
私どもの情報が皆さまのなにがしかのお役に立てれば嬉しいです!
当編集部が企画・執筆・公開する記事は情報の公平性・有用性・再利用性に配慮した上で、十分な注意と調査のもと可能な限り客観的 かつ 一般的な情報・状況となるよう制作いたしております。
そのため、弊社としての見解やスタンス/ポリシーとは異なる内容や記載が含まれる場合がございますので、あらかじめご承知おきください。
また、さまざまな要因により事実と異なる内容や古い情報が含まれてしまう可能性もございます。恐れ入りますが、記事中の情報につきましてはご自身の判断と責任の元でご利用ください。
(弊社 ならびに 当編集部は、当アカウントがご提供しているコラム記事に関して、明示的か暗黙的かを問わず一切保証をいたしておりません。記事中の情報をご利用頂いたことにより生じたいかなる損害も負いかねます)