SESの面談でよく質問されること6選|マッチした案件を見つけるポイントも解説
SESの面談は、エンジニアがプロジェクトに参画する前にSES企業とエンジニアとが顔を合わせて紹介や案件内容の確認を行う重要なプロセスです。
SESは、現場に出向いてスキルを提供する助っ人の役割を担っているため、面談では案件の詳細なすり合わせや自身のスキルの紹介などが行われます。
この記事では、エンジニアがSESの面談でよく質問される内容や面談における重要なポイント、そして事前に準備しておくべきポイントなどについて解説します。
INDEX
SESの面談とは?
SESの面談とは、プロジェクトが始まる前にSES企業と現場の間で顔合わせや紹介を行うことです。SESエンジニアは、クライアント企業のもとでスキルを提供する形式でプロジェクトに参加します。面談では、案件のスムーズな進行のために、事前に案件内容の確認やスキルの詳細なすり合わせが行われます。
また、エンジニアにはスキルや知識だけでなく、チームとして協力するための対人能力やコミュニケーション能力も必要です。開発現場では主にチームでの作業が行われるため、報連相や円滑なチーム内の人間関係が非常に重要となります。
SES業界では、これらの情報を事前に把握し、スムーズにプロジェクトに参加するために面談が行われているのです。
SESの面談でよく質問される6つの事柄
SESの面談では、主に以下の6つの事柄が質問されます。
・今までの経歴
・スキルの詳細内容
・短期参画案件が多い場合はその理由
・コミュニケーションに問題がないか
・長期参画はできるか
・マネジメントの経験の有無
よく質問される事柄について、それぞれ解説します。
今までの経歴
SESの面談では、自身の経歴についてよく尋ねられます。具体的には、これまでどのような仕事や業務を経験してきたのかを説明する必要があります。
面談では、自身のこれまでの経験を簡潔にまとめて説明することが重要です。面談がスムーズに進むためにも、1〜2分程度で要点を伝えましょう。長い説明だと相手が重要な情報を聞き逃してしまう可能性もあるため、できるだけポイントを絞ってわかりやすい言葉を使うことが大切です。
もし、経験がまだ少ない場合でも、携わった案件の詳細や具体的な成果について説明することで、自身の経験を示せます。これにより、エンジニアとしての能力や経験が相手に伝わりやすくなるでしょう。
スキルの詳細内容
面談では、自身のスキルについて詳細に伝えることも考慮しましょう。エンジニアのスキルシートだけでは、スキルの熟練度や経験の詳細が十分に伝わりません。
たとえば、JavaやRubyの実務経験があるエンジニアが2人いたとします。1人は設計からテストまでの経験を積んでいる一方で、もう1人はメンバーのサポートを受けながら実装に携わっているかもしれません。このように、同じスキルでも実践における差異が存在します。
そのため、現場の担当者は単にスキルを聞くだけでは、実際のプロジェクトでの適性を判断するのは難しいです。そこで、多くの現場担当者は、面談の際に基礎的なスキルから応用的なスキルまでを直接確認したいと思っています。
もし面談が控えている場合は、事前に自身の「できること」と「できないこと」を整理しておくと、現場担当者に正確に自分のスキルレベルを伝えられるでしょう。
短期参画案件が多い場合はその理由
短期参画案件が多い場合、面談でその理由について尋ねられることがあります。案件期間が短いのは契約の都合上だけでなく、スキル不足やコミュニケーション能力の不足、勤怠の問題、人間関係の課題などの理由も考えられるからです。
単に短期案件を多く引き受けていた場合は、その旨を伝えれば問題ありません。しかし、他の理由がある場合は、事実を正直に伝え、改善策や具体的なアクションプランなどを示すことで、お互いが安心してプロジェクトを進められるでしょう。
コミュニケーション能力に問題がないか
エンジニアは、主にチームでの作業が中心となるため、面談ではチーム内でのコミュニケーションについても問われることがあるでしょう。クライアント企業としては、コミュニケーション能力の高い人材を選ぶことで、円滑な人間関係を築きやすいと考えています。
一般的に、面談時に相手に伝わりにくい話し方や口ごもった話し方をしてしまうと、コミュニケーション能力に関する質問を受けることがあります。
日常的なコミュニケーションに問題がない場合でも、初対面の相手に対しては緊張して上手に話せないこともあるでしょう。そのような場合、面談時に、その点もしっかり伝えることが重要です。環境に慣れるとコミュニケーション能力が改善されることを伝えておくと、マイナスなイメージを補える可能性もあります。
長期参画はできるか
プロジェクトには、数年以上にわたる大規模な開発が含まれる場合もあります。このようなプロジェクトでは、案件の担当者にとってエンジニアが長期間参画できるかどうかが気になるポイントとなるでしょう。
もし長期的に参画することに何の問題もない場合は、その旨を伝えるだけで構いません。しかし、なんらかの事情で長期参画が難しくなる可能性がある場合は、その理由をしっかりと説明しておきましょう。
マネジメントの経験の有無
案件によっては、マネジメントの経験の有無を尋ねられることもあります。過去にマネジメント経験があるエンジニアであれば、自分の経験を話す際に、具体的な管理業務の内容も伝えるようにしましょう。一方、マネジメント経験がない場合は、曖昧な回答ではなく、明確に経験がないことを伝えることが大切です。
また、マネジメントの経験がある場合は、その経験から得た知識や学び、反省点なども伝えましょう。現場の担当者にとって必要な経験やスキルが見えてくるため、役立つ情報となります。
SES面談がうまくいかない方に共通していること
SES面談がうまくいかないと感じる方に共通していることは、主に以下の3つです。
・スキルが足りていない
・コミュニケーション能力が足りていない
・仕事に対する姿勢の問題
それぞれ解説します。
スキルが足りていない
SES面談がうまくいかない場合の原因の一つとして、スキル不足が考えられます。面談の際に業務に関する会話が理解できていない様子を見せたり、会話がスムーズに進まなかったりすると、案件との適合性に疑問を持たれる可能性があるでしょう。
そのため、自身のスキルを適切に説明できる能力や、幅広い案件に対応できるスキルを身につけることが重要です。その上で、面談で自信を持って自分のスキルをアピールすることが大切です。
コミュニケーション能力が足りていない
エンジニアにとって、コミュニケーションスキルは非常に重要です。面談において行われる質問を通じて、案件の担当者は望んでいる回答やわかりやすさを確認します。
たとえば、同じスキルを説明する場合でも、「Rubyを使えます」というよりも、「3年以上のRubyの経験があり、設計にも自信があります」と具体的に説明する方が、相手にとっても理解しやすく、好印象を与えます。
また、エンジニアの開発作業では、チーム内での報連相やコミュニケーションが成功に欠かせません。面談に臨む際には、相手に伝わるコミュニケーションを意識することをおすすめします。
仕事に対する姿勢の問題
スキルやコミュニケーション能力に問題がないにもかかわらず、SES面談がうまくいかない場合、仕事に対する姿勢の問題も考えられるでしょう。たとえば、案件の担当者の話に真剣に耳を傾けていない態度や、高圧的な態度をとっているなどの行動が原因となることがあります。
SES面談では、自分にマッチした案件か確認することも大切ですが、現場の担当者との関係性を築くことも重要です。面談では、相手の話を最後まで真剣に聞き、それから自分の話をしましょう。自分のスキルや経験をアピールするだけでなく、相手とのコミュニケーションを大切にすることが成功のカギとなります。
SESで自分に合った案件を見つけるために重要なポイント
最後に、これまで解説してきた内容も考慮して、「SESで自分に合った案件を見つけるために重要なポイント」について見ていきましょう。主なポイントは以下の4つです。
・自分の経歴やスキルを詳しく説明する
・興味のある業務やプロジェクトを伝える
・明るく話す
・逆質問を用意する
それぞれ解説します。
自分の経歴やスキルを詳しく説明する
自分の経歴やスキルを詳しく説明することは、自分に合った案件か確認するために非常に重要です。案件の担当者は、扱える言語や経験した案件に関する情報だけでなく、具体的にどのような言語やスキルに長けているのか、経験した案件から得た知識や反省点なども知りたいことが多いでしょう。
自分の経歴やスキルを詳しく説明することで、案件の担当者はあなたがプロジェクト内でどのような役割を果たせるのかを判断する材料となります。そのため、自分の経歴や持っているスキルを具体的に説明し、相手に伝えることで、より自分に合った案件を紹介してもらえる可能性が高まります。
興味のある業務やプロジェクトを伝える
自分の経歴やスキルだけでなく、興味のある業務やプロジェクトを伝えることも重要です。案件の担当者の中には、エンジニアの経歴やスキルだけでなく、興味のある業務やプロジェクトを知りたいと考える方もいます。
興味のある業務やプロジェクトを伝えることによって、担当業務を調整してもらえる場合もあるでしょう。興味のある業務やプロジェクトでは、学習意欲やモチベーションが高まるため、スキルの向上速度も速くなる傾向があります。
そのため、興味がある分野で経験やスキルが不足していても、自信の興味を伝えておき、可能であれば学習していること、もしくは学習意欲があることも伝えておきましょう。
明るく話す
SESエンジニアにとって、スキルだけでなく面談時の印象も案件獲得につながる要素です。SES面談で、ハキハキと明るい態度で話すことができれば、好印象を与えられ、多くの役割を任せてもらえるかもしれません。
とくに若手エンジニアの場合、先輩からの知識やスキルの吸収を期待されることもあるため、エンジニアの印象が重視されることがあります。そのため、面談時には明るく話すことが非常に重要です。とくに、経験が浅い方やスキルに自信のない方は、面談時に明るく話すことを意識し、自信を持って話してください。そうすることで、好印象を与えられる可能性があります。
逆質問を用意する
SES面談では、案件の担当者に対して逆質問をすることも重要です。単に質問に回答するだけでなく、自分自身も質問を用意しておきましょう。
たとえば、「案件に参加するために学習すべき内容はありますか?」や「先ほどの〇〇に関して詳しくお聞きできますか?」などの質問が有効です。これらの逆質問を事前に考えておき、面談の適切なタイミングで「質問してもよろしいですか?」と切り出すと、相手に自分の意欲をアピールできます。
また、面談中に気になったことに積極的に質問することもおすすめです。これにより、会話の内容を理解していると判断され、好印象を与えられます。自分の興味や疑問を積極的に表現しましょう。
SES面談で質問される事柄を知り、対策をしよう
SES面談では、エンジニアの能力や適性を判断するためにさまざまな質問が行われます。適切に返答できる方は、現場のニーズに合致し、成功する可能性が高まるでしょう。
もし自信がない方や、求められるスキルに不安がある場合でも、ここで紹介したポイントを参考に、明るい雰囲気で面接に望むことで、好印象を得られる可能性もあります。前向きな姿勢で面談に臨み、案件への参加をスムーズに行いましょう。
参考:SESの面談のコツ 失敗しない対策方法を伝授します| techcareer magazine
参考:面接官に「刺さる」逆質問まとめ。「質問ありますか?」に臆せず内定を勝ち取る! 転職成功の声
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