SEになる女性が将来増える?女性がSEを目指すメリットや注意点を紹介!

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SEになる女性が将来増える?女性がSEを目指すメリットや注意点を紹介!

近年、SEなどのITエンジニアを目指す女性は年々増加しています。

しかし、なぜITエンジニアを目指す女性が増えているのか、その理由がわからない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、システムエンジニア(SE)などのITエンジニアを目指す女性が増えている理由や、女性がSEを目指すメリット、注意点について解説します。

SEなどITエンジニアになりたい女性は増えている!

ITエンジニアとして働く女性の割合は増加傾向にあります。

一般社団法人情報サービス産業協会の「2021年版 情報サービス産業 基本統計調査」によると、同協会の正会員である483社を対象とした調査で、従業員のうちITエンジニアとして働く女性の割合は約22%でした。

2015年の同調査では約15%、2018年の調査では約19%という調査結果だったため、ITエンジニアとして働く女性の割合が年々増えていることがわかります。

IT業界は男性比率が高い業界ではあるものの、以前に比べて少しずつではありますが、女性進出が進んでいると言えます。

女性のITエンジニアが増えている理由とは?

それでは、なぜ年々女性のITエンジニアが増えている状況にあるのでしょうか?

ここでは、女性のITエンジニアが増加している理由について、解説していきます。

そもそもIT業界が人材不足のため目指しやすくなっている

女性のITエンジニアが増えているのは、そもそもIT業界の慢性的な人材不足により、ITエンジニアを比較的目指しやすくなっているためです。

経済産業省の2019年「IT人材需要に関する調査」によると、2030年にIT系人材は約79万人の人材不足になると予想されています。

なぜ人材不足が続いているのかというと、IT需要はますます拡大しているにもかかわらず、少子高齢化などの影響で若年層の労働人口が少ない状況が続いていることがあげられるでしょう。

また、進化し続けるIT技術に対応できるスキルを持った技術者を育てることに時間がかかり、人材確保が難しい状況が続いていることも、人材不足の理由とされています。

このような慢性的な人材不足が続くIT業界では、ロースキルや未経験であっても採用してもらえる企業が増えたことで、女性でも「エンジニアを目指してみよう」と考える方が増えているのです。

プログラミングの技術が学びやすくなった

これまでプログラミングは「難しい」と考える方が多く、女性の中には「プログラミング」というだけで苦手意識を感じる方もいました。

しかし近年はオンラインスクールやオンライン学習ツールなどにより、さまざまな形でわかりやすくプログラミングの技術を学べる環境が整ってきています。

オンラインスクールであれば、好きな時間に好きな場所で、スクールによってはマンツーマン体制でプログラミングを学べます。

また、オンライン学習サイトやオンライン学習ツールも、初心者が理解しやすいように作られているため、プログラミングを独学で学ぶのに役立つでしょう。

さらに、プログラミング言語自体も、以前より学びやすいものが増えているため、これも女性や初学者が目指しやすくなっている理由の一つです。

かつては「C言語」「Java」といった、難易度の高いプログラミング言語しか存在しませんでしたが、近年登場した言語である「Ruby」「Python」は、記述方法がシンプルで、初心者でも理解しやすくなっています。

このように、プログラミングを学ぶ手段が増え、以前よりもプログラミングを学ぶ環境が整ったことも、女性ITエンジニア増加の後押しになっているといえるでしょう。

女性の社会進出がしやすくなっている

女性のITエンジニアが増えているのは、「女性活躍推進法」により女性の積極的な採用をすすめる企業が増えたことも理由の一つでしょう。

2016年に全面施行された「女性活躍推進法」は「女性の職業生活における活躍を推進し、豊かで活力のある社会の実現」を目的とした法律です。

この女性活躍推進法により、企業側に女性の活躍を推進する意識が高まり、さまざまな分野で女性を積極採用する企業が増えています。

実際に女性活躍推進法を受け、1名しかいなかった女性のシステムエンジニア(SE)を大幅に増員したという企業もあるのです。

このように、各企業でこれまで女性が少なかった分野にも女性の積極採用が増えたことで、これまで男性の比率が多かったIT業界でも、女性の比率が少しずつ増えています。

さまざまな働き方に対応している

ITエンジニアは、さまざまな働き方ができ、ワークライフバランスがとりやすいという特徴もあります。

IT業界は比較的新しい業界のため、柔軟な働き方ができる企業が多く、テレワークや在宅ワーク、フレックスタイム、時短勤務といったさまざまな働き方が可能です。また、企業に属さず、フリーランスとして働く方法もあります。

女性は結婚・出産・育児などのライフイベントによって、生活が様変わりする方が多いですが、このように、ITエンジニアは柔軟な働き方ができる職種のため、自分の人生プランに合わせた働き方ができることも、女性のITエンジニアが増えている理由の一つと言えるでしょう。

女性がSEを目指すメリット

女性のエンジニアは年々増えていますが、女性がSEを目指すメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、女性がSEを目指す具体的なメリットについて解説します。

SEに興味がある女性の方はぜひ参考にしてください。

性別関係なく実力で評価される

SEは技術職のため、実力があれば性別に関係なく評価されます。

技術や知識を磨き、経験を重ねてSEとしての能力を高めれば、それに伴う評価を受けられるでしょう。

技術職は、評価の基準も明確です。

そのため、経験やスキル次第では、女性もSEとして高いポジションや高年収を目指すことが可能となります。

手に職がつくので職場復帰しやすい

SEは技術職であり、身に付けた技術や知識、経験は、価値のある貴重なスキルです。

前述したように、IT業界は人材が慢性的に不足しているため、SEとしてスキルを上げていけば、IT業界では重宝されるでしょう。

高いスキルと経験があれば、結婚や出産、介護などで離職しても、比較的復職や転職がしやすいため、ライフスタイルが変化しやすい女性にとっては、とくにメリットがある職業だと言えます。

ライフスタイルの変化に応じて働き方を変えられる

働き方改革やコロナ禍の影響により、テレワークを推進する企業が増えています。

とくにITエンジニアの仕事はテレワークや在宅ワークと親和性が高いため、IT業界はそういった働き方を認める企業が多いです。

そのため、「出産後、子どもが小さいうちはテレワークをしたい」という希望が叶える企業も増えており、女性が出産後に離職せず、仕事を続けていきやすいというメリットがあります。

また、SEは正社員としてだけでなく、フリーランスとしても働きやすい職種です。

よって、正社員にこだわらず、自宅でフリーランスとして仕事を続けるという選択肢もあります。

特に体力が必要ない

SEは基本的にデスクワークです。

そのため、肉体的負担が少ないことも女性がSEを目指すメリットの一つです。

体力面では、どうしても女性より男性の方が有利となりますが、SEのようにデスクワークの仕事であれば、男女での体力の差が、仕事に影響することは少ないでしょう。

「女性には無理だ」といった理由で差がつくことがなく、男性と同等に働けるのも、SEのメリットと言えます。

平均収入が比較的高め

平均収入が高いことも、女性がSEを目指すメリットの一つです。

国税庁が公表している2020年の「民間給与実態統計調査」によると、全職種の女性の平均年収は293万円でした。

一方で、プログラミングスクールを運営する「SAMURAI ENGINEER」の2021年の独自調査によると、会社員として働いている女性エンジニアの平均年収は369万円でした。

また、フリーランスとして働く女性エンジニアの平均年収は372万円とさらに高いものとなっています。

このように、エンジニアは女性の平均収入が全職種の平均収入に比べても高くなっており、高年収を目指す女性にとっても魅力がある職種と言えるでしょう。

女性がSEを目指す際の注意点

女性がSEを目指すことにはメリットがあるものの、一方で知っておきたいデメリットも存在します。

ここでは、女性がSEを目指すデメリットについて解説していきます。

職場に女性が少ないので女性ならではの相談がしにくい

「2021年版 情報サービス産業 基本統計調査」によると、ITエンジニアの男女比はおよそ8:2でした。

女性のITエンジニアは増えてきているとはいえ、現状ではどうしても女性が少ない職場となるため、女性特有の体調不良などの相談がしにくいというデメリットがあるでしょう。

辛さを相談できる人や場がないというのは、精神面にも影響がでる可能性があります。

そのため、企業内に限らず、企業外でも女性SEのためのコミュニティーに参加するなど、女性特有の相談ができる人や場を作っておきましょう。

長時間労働がきつい場合も

SEは納期を厳守する必要があるため、残業が多くなることもあります。

また、急な対応に追われることで、プライベートな時間も削られてしまう可能性もあるでしょう。

そのため、体力的に長時間労働がきついと感じてしまう女性もいます。

加えて、納期のプレッシャーや肉体の疲労が原因で精神面でも疲れてしまうことも考えられます。

すべてのSEの残業時間が多いというわけではなく、職場によっても差があるため、あまりにも体力的にきついと感じたら、転職も検討してみましょう。

産休や育休が取得しにくい場合がある

IT業界はどうしても男性が多い職場のため、産休や育休を取得した前例がない職場の場合、自分から産休や育休を言い出しにくいケースもあるでしょう。

しかし、企業に勤めている限り、産休・育休を取得する権利があります。

そのため、勝手に「前例がないから無理だ」と決めつけるのではなく、早めに上長に相談することをおすすめします。

SEとしての主な働き方を紹介

一言でSEといっても、さまざまな働き方があります。

ここでは、大きく分けて「自社内で働くケース」と「客先で働くケース」の2つの働き方について紹介します。

自社内で働く

自社内で働くSEは、社内の情報システム部門に所属するケースや、独立したIT担当者として、社内のITシステムに関わる業務を行うケースなどがあります。

自社のシステム開発や運用保守、社内システムの構築、自社の社員からのITに関するさまざまな問い合わせ対応、社内のセキュリティ対策など、さまざまな業務に関わる可能性があるでしょう。

担当する業務によって必要とするスキルは変わりますが、ソフトウェアやハードウェアの知識から、セキュリティの知識、設計から開発・保守までの一連の業務経験など、幅広いスキルと知識が必要です。

ただし、クライアントを相手にする業務ではなく、自社のシステム開発などに従事するケースが多いため、比較的残業が少ないといったメリットがあります。

客先で働く

客先で働くSEは「客先常駐SE」と呼ばれ、SES企業に雇用されることにより、SESエンジニアとして客先に常駐する場合や、派遣社員として派遣先で働く場合などがあります。

SESエンジニアの場合は、SES企業の社員として所属しながらクライアント先に常駐し、クライアントの依頼に合わせてシステム設計を行うため、プロジェクトごとに勤務場所が変わることも多いです。

一方で、派遣社員として働く場合は、派遣会社が雇用主となり、派遣会社の指示によって派遣された先の企業が勤務先となるのです。業務指示は派遣先企業から受けますが、給料の支払いは派遣会社からされ、契約期間の間だけ派遣先で働きます。

SESエンジニアと派遣社員は同じように客先で働く形となっていますが、派遣社員は派遣事業者の社員ではないため、契約期間が終わるとフリーになります。

しかし、SESエンジニアはSES企業の社員なので、責任の大きさがまったく違うのです。

また、SESエンジニアとして働くことで、さまざまな企業のプロジェクトに参画できるというメリットはありますが、プロジェクトごとに環境が変化するので、環境の変化に対応していく能力も必要となります。

さまざまな働き方が選べるSEは女性にもおすすめの職業!

IT業界は男性の比率が高いものの、女性でもエンジニアを目指す方が増えています。

とくにSEという仕事は、スキルや経験次第で男女関係なく高い収入を得られるため、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

また、SEは技術職であるため、出産などにより離職をしても、転職や復職がしやすいという強みもあります。

さらに、デスクワークなので、体力面でハンディキャップを感じることも少ないでしょう。

IT業界は、テレワークやフレックスタイムなどの柔軟な働き方ができる企業が多く、ライフスタイルの変化に応じて働き方を変えることも可能なため、SEは女性にもおすすめの職業と言えます。

もし、SEとしてキャリアアップをすれば、SEをはじめとしたITエンジニアの管理業務に携わることになるでしょう。

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