IT業界で求められる人材の6つの特徴|求められる人材になる方法とは?

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IT業界で求められる人材の6つの特徴|求められる人材になる方法とは?

IT業界の成長やIT人材需要の変化によって、今後もIT人材が不足すると予想されています。しかし、企業がIT人材に求める能力やスキルのハードルは、下がるどころかますます高くなっているのが現状です。

このため、IT業界に転身するためには、企業が求める能力やスキルを身につける必要があります。また、IT業界で求められる人材には業界ならではの特徴や傾向があるため、事前にこれらの情報を知っておくことも大切です。

そこで今回は、IT人材が現在不足している理由をもとに、求められるIT人材の特徴や必要なスキル、必要とされる人材になる方法などを解説します。

IT業界は人材不足が続いている

IT業界は、業種の多様化と需要の高まりに対して人手が不足しているため、人材不足が続いているのです。

経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果(2016年度版)」では、人材供給は2019年がピークで、それ以降は右肩下がりになり、人材不足はより深刻化し、2030年には約59万人が不足すると予測されています。

多くのIT企業が人材育成に注力していますが、 IT業界は競争が激しく、優秀な人材の確保が非常に難しい状況です。とくに、AIやビッグデータなどの分野では、業務に必要な情報や技術が日々更新されています。これらの技術に対応できる優秀な人材が世界中の企業から求められているため、国内外で人材不足が深刻化しているのです。

IT業界で求められる人材の6つの特徴

IT業界で求められる人材の特徴には、主に以下の6点があります。

・学習意欲が高い

・論理的思考ができる

・物事を分析することに長けている

・基礎や技術がしっかりしている

・コミュニケーション能力がある

・物事の改善や解決方法の提案・実行ができる

上記の特徴を知っておき、該当するスキルを身につけることで、IT業界に転身するときに役立ちます。ぜひ、これからIT業界に挑戦する方は確認してください。

学習意欲が高い

学習意欲が高いことは、IT業界で求められる人材の特徴のひとつです。

IT業界は、技術の進歩や情報の更新が非常に早いため、システムに関する知識や技術、業界のトレンドに敏感なことは、エンジニアとして働く際に大切な要素となるでしょう。いくら優秀な技術者でも、古い情報だけで業務を行っている方は、開発に対応できなくなってしまう可能性があります。

そのため、変化していく業界に合わせて学習を続けていける人材が、IT業界では必要とされているのです。

論理的思考ができる

論理的思考で業務に対応できることも、IT業界で求められる人材の特徴のひとつです。

プログラミングやシステムの構築には、タスクの全体像を把握して構築していく能力が必要となります。そのためには、プロジェクト全体と部分ごとにタスクを分け、順序立てて対応していく「論理的思考力」が欠かせません。また、そもそも効率的にプログラムを組んだり、システムを組み立てたりする業務も論理的思考力がなければ困難でしょう。

このように、論理的思考力を持つ人材はシステム開発などに必須であるため、IT業界で求められます。

物事を分析することに長けている

物事を分析することに長けている人材は、IT業界で高く評価されます。

システムやアプリの開発時には、何か問題が発生した際に、なぜその問題が発生したのかを分析して原因を究明する力が必要です。分析力がないと、プログラム内でエラーや不具合が発生した際にも解決できません。

そのため、問題解決のもととなる分析力を持つ人材は、IT業界で求められています。

基礎や技術がしっかりしている

基本的な部分ではありますが、プログラミングやデータベースなどに関する基礎知識や技術を持っていることも、IT業界で求められる人材の特徴です。

基礎的な技術を持った人材は、新しい技術を学ぶ際にも理解が早く、応用力が高いと多くの企業で評価されています。そのため、企業が求めるスキルの基礎を初めから備えている経験者は優遇されやすいです。

しかし、未経験者や企業が求める業務の基礎が備わっていない人材でも、採用や案件の契約がされないわけではありません。研修環境の整っている企業であれば、未経験者を積極的に採用するケースもあります。

そのため、他業種からIT業界に挑戦する場合は、これまでにつちかったスキルの中でIT業界にも活かせるスキルをアピールしてみましょう。

コミュニケーション能力がある

「コミュニケーション能力がある」ことも、IT業界で求められる人材の特徴のひとつです。

プログラミングなど、パソコンを使った業務が中心になるため、一見するとIT技術者とコミュニケーション能力は、あまり関係がないように思われるかもしれません。しかし、実際はコミュニケーション能力もIT業界で働くうえで重要なスキルのひとつです。

たとえば、ITエンジニアはチームで作業することが多いため、円滑にコミュニケーションが取れるかどうかでプロジェクトの進行速度や品質が大きく変わってきます。

取引先との打ち合わせの際も同様です。チームメンバーで作業状態を報告したり、連携をとってクライアントの課題やニーズを聞き出したりしなくてはなりません。そのため、適切なコミュニケーション力は、IT業界においても大事なスキルといえます。

物事の改善や解決方法の提案・実行ができる

「物事の改善や解決方法の提案・実行ができる」ことは、IT業界で求められる人材の特徴のひとつです。クライアントの課題を解決するシステムを提案したり、業務フローを考案できる人材は重宝されます。

また、プログラマーやデザイナーも、ただクライアントの要望通りに開発を進めるのでは不十分です。課題解決のためのアイディアを発言、提案することでよりよい制作物を納品できます。

そのため、改善案や解決方法を提案して実行できる人材は、IT業界の中でも高く評価される人材であるといえるでしょう。

IT業界で求められる人材になるために必要なこと

IT業界で求められる人材になるために必要なことには、以下があります。

・必要なスキルを習得する

・業界知識を学ぶ

・スキルを示すために資格を得る

上記のような能力やスキルがなぜ必要か、またどのようにして身につけるとよいかについて解説します。

必要なスキルを習得する

IT業界で求められる人材になるための最初のポイントは、自分の目指す業種に必要なスキルを習得することです。

ひとことでIT業界といってもさまざまな業種に分かれています。同じIT関連の業種でも、必要なスキルは異なるため、自分が目星をつけている業種に必要なスキルを事前に調べておくことが大切です。

必要なスキルがわかったら、学習教材や学習サイト、プログラミングスクールなど、自分に合う方法でスキルを習得していきましょう。

身につけたスキルを、ポートフォリオとしてまとめておくことで、転職などの活動もスムーズにできるため、積極的に作成してください。

業界知識を学ぶ

IT業界で求められる人材になるために必要な2つ目のポイントは、業界知識を学ぶことです。

IT業界に限った話ではありませんが、それぞれの業界には業界内の基礎知識やトレンド、商慣習などがあります。たとえば、同じクラウドサービスを取り扱う企業でも、ソフトウエアやプラットフォーム、インフラなど取り扱っているサービス内容はさまざまです。このような常識を知っておかないと、面接時の会話や実務に影響がでる可能性が高いでしょう。

書籍を購入したり、インターネット上で業界のコミュニティを探してみたりすることでも業界の知識を学べます。とくに同じ業界の人と実際に会話をしてみるだけでも雰囲気がつかめるものです。会話の中で自分がわからない言葉を把握できるため、積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。

スキルを示すために資格を得る

IT業界で求められる人材になるために必要な3つ目のポイントは、スキルを示すために資格を得ることです。

IT業界には、「ITパスポート」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」などの資格があります。これらはどれも国家資格です。ITパスポートから順番に難易度が高くなっていきます。

自分に最低限のIT知識があることを示したいのであればITパスポートを、基礎的なIT知識はすべて持っていることを示したい場合は基本情報技術者試験取得を目指してみましょう。

IT業界で求められる人材になる上で注意しておきたいこと

IT業界で求められる人材になるためには、以下のことに注意しておかなくてはなりません。

・IT業界では特別なスキルは必ずしも重要ではない

・最新の情報や知識をアップデートする必要がある

・納期厳守を常に意識する

これらのポイントを押さえておかないと企業からの信頼を失ってしまう可能性があるため、必ずチェックしておきましょう。

IT業界では特別なスキルは必ずしも重要ではない

IT業界のすべての職種で、特別なスキルが必要なわけではありません。

IT業界の企業であったとしても、他の業界と同じように営業職や事務職も存在します。それらの職種であれば、プログラミングなどの専門的なスキルがなくても活躍しやすいです。

もし、シンプルにIT業界で働くことを目的としているなら、IT系企業の営業職や事務職に応募をしてみるのもひとつの手でしょう。

最新の情報や知識をアップデートする必要がある

最新の情報や知識をアップデートすることは、IT業界で求められる人材になる上で注意しておきたいポイントのひとつです。

IT業界は、知識やスキル・トレンドの移り変わりが非常に早い業界です。そのため、エンジニアとして就職できた後も、常に最新の情報や知識を取り入れなくてはなりません。

逆に考えると、日頃から業界のニュースのチェックをしたり、新しい技術について学習したりすることに楽しみを感じられる人には、向いている業界であるといえます。

納期厳守を常に意識する

納期厳守への意識を徹底することは、IT業界で求められる人材になるために重要な要素です。

とくにシステム開発系の仕事では、クライアントと約束した締め切りは厳守しなければなりません。少しでも納期に遅れてしまうと、他の工程にも影響を与えてしまい、クライアントからの信用や契約を失ってしまうことにもつながります。

そのため、納期に対する責任感や、納期を守るために残業が発生することも場合によってはあることを意識しておきましょう。

IT業界への志望動機を書く際のポイントを解説

IT業界へ就職・転職する場合は、志望動機を詳しく記載することが大切です。志望動機を書く際には、以下のようなポイントを考慮しましょう。

・自分のやりたいことを明確にし、業界研究を徹底する

・自分のビジョンとIT業界を関連付ける

・自分の強みと企業や職種を紐付ける

自分のやりたいことを明確にし、業界研究を徹底する

IT業界への志望動機を書く際は、自分のやりたいことを明確にし、業界研究を徹底しましょう。

まずはIT業界で働く上で「自分が何をやりたいのか」を明確にします。その上で志望する企業のどの部門で自分がやりたいことをやれるかを調べていくことが大切です。

同じIT業界の中でも、さまざまな領域の事業・サービスが展開されていて、求められるスキルやポジションも異なります。漠然とIT業界を研究するのではなく、具体的に各領域の特徴まで落とし込んで研究したり、その中で自分の存在意義を示せるポジションがないかを考えたりするのがおすすめです。そうすることで、自分の強みを最大限に活かした志望動機が作成できるでしょう。

自分のビジョンとIT業界を関連付ける

IT業界への志望動機を書く際の2つ目のポイントは、自分のビジョンとIT業界を関連付けることです。

将来の自分のビジョンとIT業界を結びつけることで、キャリアパスの途中で実現できることを見つけ出します。自分のやりたいことと業界研究の結果を照らし合わせることで、交わる部分を探してみましょう。

たとえば、スマートフォンが好きな方は、スマートフォンのアプリやシステム開発の職務につくビジョンを描く理由付けにしやすいです。

自分が描くビジョンとIT業界で実現できることをうまく紐づけることができたなら、面接などの際にも筋の通った志望動機を示せるようになります。

自分の強みと企業や職種を紐付ける

IT業界への志望動機を書く際の3つ目のポイントは、自分の強みと企業や職種を紐付けることです。

エンジニア職で例えるなら「自分はコミュニケーション能力があるため、取引先や部内の調整役として貴社に貢献できる」など、自分の強みと企業や職種を関連付け、具体的に記載しましょう。自分の強みを活かして何ができるのかを、具体的に書き起こすことが大切です。

IT人材で求められる人材の特徴を知り、業界研究を進めよう

ソフトウエア開発からインターネットプロバイダに至るまで、さまざまな業種があるIT業界ですが、需要の高まりに対する人材不足がIT業界の現状です。そのような業界の中で求められる人材になるためには、論理的思考や基礎技術はもちろんのこと、業界知識やトレンドなどを常に学習し続ける意欲も大切な要素になります。

ぜひIT業界で求められる人材の特徴を知ることから業界を研究していき、業界内で活躍できる人材を目指してみてください。また、SES企業に興味がある方は、最適な業務効率化ツールとしてFairgrit®をぜひ知っておくことをおすすめします。

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